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ミライデザインラボ

室長ブログ

子どもが「カタン」を買ったんで,やってみたのですが,ボードゲームって性格でるし教育にも応用できるかも。と思った話。

最近うちの子が「カタン」というボードゲームを買ってきたので,それを家族4人でやっているのですが,これはなかなかおもしろいですね。戦略的に,かつ上手に交渉しつつゲームをすすめていかなくてはいけなくて,かと言ってしかしそれだけではうまくいかず,大人とてダイスの気分次第でコロリと負けてしまうのです。

ええ,最初はずっと子どもたちにボロ負けしてましたよ。

聞けば,どうやら世界中で愛されているゲームなのだとか。モノポリーみたいに世界選手権みたいのがあるらしいのですが。

「7つの習慣JⓇ」という,かのビジネス書籍『7つの習慣』を子ども向けにアレンジした成功に必要な原則を教える授業をしています。

成功という言葉がなんとも仰々しくて,ほかに言い回しはないものかと思っているのですが,この成功は何も「お金持ちになる」とか「ヒーローになる」とか,あるいは「有名人や総理大臣」といったような何者かになることを必ずしも指していなくて,自分らしく,望んだとおりに生きていくぐらいのニュアンスなのです。

子どもたちの反応は同じ話をしても千差万別です。
響いているのかどうか見た目わからない子どももいれば,目を輝かせて聞いてくれている子どももいます。

『7つの習慣』は大人向けに書かれたものですが,僕はその内容からすればできれば高校生ぐらいに聞いて欲しいと思っています。

時代や場所を選ばす普遍の法則。
人生の原則を中心に人生を送ることですばらしい「人格」を身につけることができるというんですね。人格はどんな言葉よりも雄弁にそのひとを語り,優れた人格を持つ者は何を語らずとも,なんとなくそれが伝わってしまうのです。

反対にそうでないひとは,口ではどんなに立派なことを言っていても,どんなにすぐれたテクニックを身につけていても,言葉は軽く,短期的に成功ができても,中長期的にこれを維持したり発展したりすることはできないのだと,『7つの習慣』は言っています。

自我を確立し,自身を向上させることに興味が少しずつ出てくる青年期中後期に人格という人生の土台を築くことができれば,それが習慣化されれば,その後の人生は間違いなく豊かなものになるだろうと確信しています。

もう少しだけ背伸びをして,自分に自信が持てるように,大好きな自分で在ることができるように,土台形成ができるといいなと思っています。

人生がボードゲームのように戦略的で,最終的に勝ち負けがはっきりするものだとは思いませんが,通ずるものはあるかもしれません。

たかがボードゲームの中でも自分だけが勝ち残ろうとしたり,誰かを貶めてやろうと思ったりすれば,楽しい時間がそうでなくなってしまうでしょう。共有できる時間を豊かにしようと考えれば,どのように振る舞えばよいだろうかと考えることもできます。

しかしこれが競技として臨むのであれば他を貶めて自分だけ有利に展開するようなことも技術のひとつと考える方もいるかもしれませんが,同じような技術を使うとしても,その根底にあるものが「ボードゲームをみんなで楽しもう」というWin-Winの精神であるのか,単に自分だけ勝ってやろうというLose-Winの精神であるのによって,ゲーム全体,人間関係,ひいてはゲーム勝つということの価値そのものが変わってしまうかもしれませんね。

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