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室長ブログ

親と子の コーチング を考える。#4/MDL式 コーチング と 親子 の コーチングスキル

コーチング 学習塾 ミライデザインラボ

環境を作ることがひとつ。意図的な”何か”は後回しで。

みなさんこんにちは。
親と子のコーチングについて考える第4回目です。

親子の10分間のトークタイム続いてますでしょうか。
なかなか続かないですよねー。

そもそも10分トークタイムを意図的に行おうとするところに,ある種の誘導性とか強制性のようなものが働くので,お父さんお母さんがたとえば子どもに主体性を持たせたいとか,もっと考えて行動する子どもに育てたいという想いがあって,その手段としてトークタイムを使おうと考えていたりなんかするとその意図性は間違いなく子どもにも伝わってしまって,結果,子どもはトークタイムに興味が持てなかったり,なにか不穏な空気を読んでその場から離れようとしてしまったりします。

なので,10分間トークを毎回何が何でも成立させよう!とは考えずに,普段の会話の延長として「環境」だけをしっかりと整えてあげて,そのうえでお子さんの考えをまずは理解しよう!理解したい!という心持で接するようにしましょう。

10分間にこだわる必要もありません。
お子さんが今日はあんまり話したくないなとか,他に夢中になっているような状態では,時間にこだわって無理矢理話をさせたり,将来君はどうなりたいの?なんて,小難しい話をしてしまえば逆にトークタイムが嫌いになってしまうこともあります。
このワークは自然体で行えることがいちばんなので,何かに縛られながらとか,義務感(?)にかられてとか,そういった不自然さはまったく無用です。リラックスしてできる環境を作りましょう。

守秘義務を簡単に考えないこと。

親子の関係のなかで,あるいはもう少し大きな目で「家族」というコミュニティの中で,果たして守秘義務のようなたいそうな言葉でもって秘密を守る必要があるのでしょうか。

このことは,10分間トーク,ひいては親子のコーチングが成立するか否かに実は大きく関係しています。秘匿性が高い情報であるかないかはあんまり関係がありません。お父さんと私,お母さんと私,二人だけの対話であり,その中で交わされた言葉が容易にほかの家族に伝わっているとしたら,それはやっぱり子どもたちだって嫌なのです。

守秘義務という言葉を用いるか否かは,さておいて,この約束は絶対に守ることが大前提です。

信頼関係の構築には時間がかかります。
しかし,みなさんもご存じのとおり,壊れるのは一瞬です。

信頼関係を築き上げる最初の条件として「二人だけの話は,他では絶対にしないよ」という約束,これが破られるというのは信頼関係を壊してしまう原因のひとつなのです。

逆に言えば,この条件がしっかりと守られていることが心理的な安全を担保します。子どもたちが大人と交わした約束を大人が守ることは,子どもたちへのメッセージでもあります。

あなたとの対話を大事にしているということ。
あなたのことをすごく大事にしているということ。
あなたとわたしの関係を大切に想っているということ。

これらのメッセージが込められていることをお子さんが感じれば,話の内容も一歩踏み込んだものに変わっていきます。大切なのは10分間の対話を「成長を促す」ための戦略的な行為のうちのひとつと捉えるのではなく,心から大切な10分間を本気で過ごす,ということです。

カウンセリングが難しいのは意図性を持った行為である一方で,共感的に話を聴くところです。これを親子の対話にすぐに取り込むことは難しいと思っています。しかし反対に,プロのカウンセラーには生まれない親子だからこその真の愛情をもって耳を傾けてあげてください。

意図性はとりあえず横に置いておきましょう!

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