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室長ブログ

中学英語がヤバい話#1

最近,中学の英語がヤバいと塾長たちの間でもよく聞こえてきます。

新しい学習指導要領によって,小学校で英語が入ってきているために,すでにある程度の基礎ができあがった状態から中学英語がスタートすることになっています。しかしその反面,小学校での内容と言えば文法らしい文法もやってないし,挨拶言葉を聞いたり,歌を歌ったりする程度ですし,単語だってそれほど頭には入っていないでしょう。

それにもかかわらず小学校での内容はわかっている(少なくとも小学校で習った英単語はすでにインプット完了している)ことを前提に中学校の授業はスタートしてしまいます。

なにより問題なのは,英語って今や幼少期から英会話教室へ行っている子たちも少なくなくて,それなりにみんな英語ができているというような雰囲気ができてしまうことです。小学校で初めて英語にふれる子たちにとっては,中学校に入ってからの英語が,語学としてのスタートだと言えるわけですが,こういう中学校に入ってから本格的に英語を始める生徒たちには配慮がとても難しく(ただでさえレベル差への配慮はものすごく難しい!),フォローアップがしきれないとすれば,中学校1年生の英語の授業は後に尾を引くヤバい授業になる可能性大なのです。

基礎がわからなければ,中2,中3の内容を積み上げることはほとんど無理ゲーじゃないでしょうか。

もっと言えば,英会話教室などで「自分は他のひとよりも英語ができる」と思っている中学生もヤバいです。とりわけ英検3級とか中1までに合格しちゃったひと。

合格しちゃったことが悪いのではなくて,3級に合格したから自分は英語ができると勘違いしてしまうことがヤバいです。

これまでも再三言ってきましたが,英検3級は,英検3級の実力がなくても合格してしまいます。3級に頻出する単語(標準的な単語です)を覚えて,聴き取ることが出来てしまえば,4択に成功することは文法なんて修得してなくても可能です。要するに単語だけ覚えておけば,それなりに合格できてしまうのです。

その証拠に,英検3級ホルダーと英検準2級ホルダーの生徒でも「be」がなんだかわからないとか,主語とbe動詞の組み合わせがあやふやだとか,「主語」ってなんだかわかっていないとか,助動詞ってなんだかわかっていないとか,文法要素はほとんどできないことが容易にうかがえるような状態なのです。

文法の基礎が出来て無くても,英検は受かりますし,定期テストの点数をそれなりに上げることはできます。英語が得意だと思っているみんなは,ぜひ日本語をガイドなしで英訳できるかどうかチェックしてみて下さい。(  )で抜いてあるところを書いたり,示された動詞を変化させたり,英単語を並べかえて英作文するだけではなくて,日本語をみて,それをそのまま英訳できるような訓練をしてみてください。

たとえば教科書を読んで,それをいったん全文和訳します。
今度はその和訳を見て,全文英訳します。こんなことができれば定期テストにも対応できますし,英文法のチェックもできます(丸暗記してしまえば文法できなくても全文英訳は可能ですが…)。

本当に英語ができるようになっていれば,英作文ができるはずです。
英作文に時間がかかるとか,あやふやとか,致命的なエラー(I am play tennis.とか,逆に動詞がない文章つくったりとか)が出てしまうようなら英文法の基礎がまったくできてないってことです。致命的でなくても3単元のSを忘れたり,可算名詞に冠詞付け忘れちゃうようなひとも同じです。

もしも英作文ができないのに英検合格したり,定期テストがそれなりの点数とれちゃうひとは,いますぐ英文法をイチからおさらいしてみてください。

これから中1になるみんなは,ぜひラボに来て英文法の基礎をガッチリ固めて下さい。学校の授業だけではたぶん足らないと思います。文法をあまりやりませんし,和訳もきちんとやる時間がないので,わかったのかわからないのか,あやふやなまま単元はどんどん進んで行ってしまって気が付いたら取り返しがつかなくなっているなんてことに成りかねませんから。

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