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ミライデザインラボ

室長ブログ

子どもに勉強して欲しいなら,お父さんとお母さんは工夫改善をしたほうがいい。その2

「勉強しなさい,と言う」に続く,勉強を子どもにさせるための方法を考えましょう。

しかしながらここでよく考えて欲しいのは,「勉強をする」というミッションは本来誰が取り組むべき課題かということです。

それはたぶんお子さんです。

したがって,このミッションに取り組むかどうかの最終的な権限は,お子さんにあります。

ということは,どうあれ最終的にはお子さんが決めるということを我々はまず知っておかなくてはなりません。

喉が渇いた馬を水飲み場に,連れて行くことはできても,呑ませることはできないというわけですね。

ここを忘れてしまうと,いろんな作戦を考えて実行したとしても,最後の最後で勉強させることができなかったときに思わず「叱る」とか「怒る」とかいった,強制措置を執りかねません

親と子どもが縦の関係を持っている限り,「強制的に勉強をさせることができる」あるいは「強制的に勉強をさせても良い」という勘違いはなくならないのです。

なのでまずは,「勉強する」というミッションの最終権限は,我々ではなく子どもたちにあるということを認識したいところです。

これはすなわち,縦の関係ではなく,横の関係を意識することが大切です。横の関係とは,親と子どもはひととして対等であることを知るということです。立場や役回りはもちろん異なりますが,ひととして対等であり,いずれもその尊厳を守り,大切に扱われるべき存在であると認識することです。

しかし一方で,これを子ども個人のミッションであり,それに対して親が何もサポートできないのか?というとそういうことはありません。僕らはこれをサポートすることができます。

彼らがまだできないことや知らないことをサポートをする役割は必要ですから,これを親と子の共同ミッションということで合意形成することはできると思っています。

これは僕がコーチング学習塾で中学生に対してよくやる手法ですが,「あなたが困っていることに対して,僕が介入することを許可して欲しい」というお願いと,それに対して子どもたちが承認をすること,この合意形成が大切なのだと考えています。

合意形成は契約ですから,僕はサポートに徹し,彼らが自力で解決できない問題に対してコーチングというカタチで介入し,ふたりの問題,課題に対して協働して向かいます。彼らは僕の助言や場合によっては指導を受けることを承諾し,しかし最終選択は子どもたちに委ねるという契約です。

そうすることで,子どもだけの問題,課題ではなくて,お父さんお母さんもいっしょにがんばっていく問題,課題なのだという認識にするということですね。

これが僕の一つ目の提言です。


《つづく》

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