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親と子のコーチング

親と子の コーチング を考える。#06―ジリツするということ。

コーチング学習塾ミライデザインラボ

ジリツするということ。

こんにちは。ミライデザインラボ室長の手島です。
ずいぶん間があいてしまいましたが親と子のコーチングを考える。第6回は,ジリツするということをもう少しだけ深掘りしてみようと思います。

最近,親と子のコーチングについて興味を持ってくださっているのか,親子コーチングのような検索ワードでこのブログを訪れてくれるひとが少しずつ増えてきました。

コーチングが身近なものになっていくのは喜ばしいことです。
すべてのお子さんがジリツへの階段を自由に登っていけることを期待したいですね。

さて,ジリツについて考えていきましょう。

ジリツという日本語を用いる時,たいていラボやこのブログではカタカナ表記をつかっています。これは,自立と自律というふたつの言葉を同時に表しているのですが,これらふたつのジリツはどのように異なるのでしょうか。

コトバンクで調べてみましょう。
以下一部を引用します。

まずは「自立」です。

精選版 日本国語大辞典「自立」の解説
じ‐りつ【自立】

〘名〙
① 他への従属から離れてひとりだちすること。一本立ち。〔文明本節用集(室町中)〕
※浄瑠璃・忠義墳盟約大石(1797)七「算用酒は預けて置、自立(ジリツ)の時に張込みや」 〔史記‐田儋伝〕
② 他の力をかりることなく、また他に従属することなしに存続すること。
※新聞雑誌‐六号附録・明治四年(1871)七月「国の能自立して外敵の侮を受けざる所以の者は」
③ 自分で帝王の位につくこと。
※中華若木詩抄(1520頃)上「公子光は、元来呉王を殺して、自立して、王にならんとの志あり」 〔戦国策‐楚策〕
じ‐りゅう ‥リフ【自立】
〘名〙 (「りゅう」は「立」の正音、「りつ」は慣用音)
① =じりつ(自立)
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五「かかる筆の文(あや)をもて、などて自立(ジリウ)せざるこそ不審(いぶかし)けれ」
② 自分の考えを堅持すること。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について

次に「自律」。

精選版 日本国語大辞典「自律」の解説
じ‐りつ【自律】

〘名〙
① 自分で自分の行ないを規制すること。外部からの力にしばられないで、自分の立てた規範に従って行動すること。
※学校教育法(1947)一八「正しい理解と協同、自主及び自律の精神を養うこと」 〔孔子家語‐終記解〕
② カントの倫理学の根本原理の一つ。実践理性が、欲望に動かされることなく、みずから普遍的道徳法則を立て、それによって自分の意志を規定すること。⇔他律。
③ 社会学で、ある社会制度が、他からの制約を受けずに独立した運営を行なっていくこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について

自立とは – コトバンク (kotobank.jp)

自律とは – コトバンク (kotobank.jp)

「自律」の方が,自立よりも上位概念で「自立」を内包していそうなイメージがあるかもしれませんが,二つのジリツはつかず離れず,似て非なる概念ではあります。

親と子のコーチングの立場では,いずれのジリツも意識して欲しいのですが,おそらくわかりやすいのは「自立」です。自立はすなわち親の庇護から独立し,社会的にも経済的にも独り立ちすることを目指します。ひとりで何でもできるようになることをサポートするのが親であり,コーチです。

そして同時に「自律」も目指します。
自ら律するということは,すなわち自己管理です。スティーブン・コヴィー博士の「7つの習慣」ではこれをセルフマネジメントと考え,強調しています。その中で,今このとき,自分にとってもっとも優先するべき事項に時間を割きなさいと言っていますが,時間管理がしっかりできることを単にタイムマネジメントという概念ではとらえず,セルフマネジメントという大きな概念で捉えています。

自らを律し,マネジメントすることは,他の動物にはできない人間固有の能力のひとつです。主体性をもって行動ができるという意味でもセルフマネジメントは極めて重要であると言っています。

自分で考え,自分で判断し,自分で行動し,そして自分で責任をとる。
そのためには,自立と自律の両者が不可欠です。

親が子にできること。

ジリツを考えるとき,それでは親は子にどのようなサポートが必要なのかということを考えなくてはいけません。

親が子にしてあげたい,ということと,子が必要としていること,はまったく異なるものです。

子が成長に必要としている原体験があるとして,その体験を親が代わってしまうと成長を妨げることになります。それが何か,という問題は非常に難しい問題ですが,ラボのコーチングでは,

子がひとりでできることを親が代わらない

ことが基本であると考えています。ひとりでできることを,代わって親が行う行為は「あなたひとりではできないから,私が代わってやってあげる」という意味を暗に含んでいます。無意識に子どもに「ひとりではできない」をすり込んでいることになります。

また,子からみると,がんばれば手が届くような少し難しいこと―このような少し背伸びをすることで達成できる行為範囲をストレッチゾーンと言います―に挑戦するのは勇気がいることですが,勇気が十分でない状態では,この困難から逃れるためにやりたくないと駄々をこねてみたり,親に対して怒ってみせたり,反対に泣き出したり,すねたりすることで,なんとか親をコントロールしようと考えます。

親と子のコーチングでは,このようなケースで簡単に代理することをOKとしません。代理することは「勇気くじき」となりますし,子は代理してもらう方法をより強固にしてしまいます。

「勇気くじき」というのは,アドラー心理学*では重要な概念です。ストレッチゾーンに対して,挑戦するために必要な勇気を与える「勇気づけ」を日頃から心がける必要があります。

―このとき,勇気づけの前提として「親は子をひとりの人間として対等に考える」ことが大切です。あなたはひとりでも大丈夫というメッセージとなり,これ自体が勇気づけにもなります。日常生活において,子がひとりでできることを親が代理せず,子に最後まで挑戦してもらうことはひとりの人間として考えれば,当たり前のことでもあります―

ジリツを促すために。

それでは親はジリツを促すために,何をするべきなのでしょうか。

ミライデザインラボ式の親と子のコーチングでは,聞き心地の良い言葉を並べることはあまりおすすめしません。大丈夫だよ,そのままの君でいいんだよ,がんばらなくっていいんだよ,などの言葉を最近よく聞くのですが,これらは自分に対して過負荷をかけてしまっているお子さんたちにこそ必要な言葉です。今まさにジリツの扉を開こうとしているお子さん,ストレッチゾーンへの挑戦が必要なお子さんたちにかけるべき言葉ではありません。

必要なのは,「勇気づけ」です。
ひとりで困難に挑戦していくために必要な勇気を与える言葉や態度で応じることが本当に大切なのです。

―「勇気づけ」とはアドラー心理学において重要な考え方です。具体に何を指すのかというと,「感謝」「承認」などです。お子さんの存在自体を認めること,強みや長所を見てあげること,ありがとう,うれしいと感じるところを探して,その感謝や喜びといった感情を伝えてあげてください。評価や批評,ジャッジではありません。―

一方で,ストレッチゾーンへの挑戦は,まず安全で安定した基地の確保が必要です。
もしもお子さんがまだ挑戦する段階でないのであれば,基地の確保にエネルギーを注がなくてはなりませんので,お子さんが今どこにいて,何を必要としているのかを常に見極める必要があるのですね。

そのような状態では,先に述べたような言葉も重要となります。
そのままのあなたでよい,あるいは,辛いのに苦しいのに,なおがんばり続けなくてはならない,というのがいつも正しいとは限らないことは自明です。その自明に対して,疑問を感じることなく「今の自分ではダメなんだ。」「もっともっとがんばらなくっちゃ私はダメだ。」と感じているお子さんたちには,まずは「今の自分を受け容れて,なんだか説明はできないけれど,私はこれで大丈夫だ」と思えるように,勇気づけをしてあげてください。

あなたの価値は,あなたがそこに居ることです。あなたがそこに居てくれるだけでお父さんやお母さんにとっては十分に価値があることなのです。

ということを,絶えずお子さんにはメッセージとして伝え続けて欲しいと思います。言葉だけでなく,態度,行為,あらゆる方法がメッセージとなります。

いずれにしても親ができるジリツを促す方法のひとつは「勇気づけ」なのですね。

自立の概念等について (mhlw.go.jp)

自立と自律の意味・違い|5分でわかりやすく!カンタン解説【仕事の例】 | みんなのキャリア相談室 (agent-network.com)

アドラー心理学 – Wikipedia

親と子のコーチングセミナー

子どもたちは満面の笑顔で”自分の好き”や”最近の興味関心”を延々と話します。
あんまり友だちと関係がうまくいっていないこと,わたしの言い分,友だちの都合もわからなくもないことを愚痴混じりでこぼします。
あるいは勉強したくない理由や,でもやらなくてはいけない葛藤を吐露することもあります。

そんな彼らの日々の奮闘ぶりを聴いていると時折思うことがあります。
彼らは彼らで,日々起こる出来事に対して何らか反応をしています。感じたり,思ったり,考えたりしています。

それはもしかしたら僕たち大人から見れば,単純で,思慮が浅くて,見通しが悪くて,感覚的で,非論理的で,非合理な内容かもしれません。

一方で,そのひとつひとつは彼らの中から生まれたものに違いはなく,したがって彼らにとってそれらはものすごく大事なものです。だから,彼らは彼ら以外の者の価値観でその大事なものたちを否定されることを望んでいません。

大人はとかく,自身の経験と価値観が「子どもたちのそれ」よりも秀でていて誤りがなく,少なくとも自分の考えが正しいと考えがちですが,まずは子どもたちの考えを受け止めてあげられるように訓練をしてみませんか?

意識していても簡単にできることではないのですが,意識しているひととしていないひとでは,10年後の成果はきっとちがったものになると思うのです。コーチングは特殊な技能ではありません。物事の見方や捉え方を少し変えて,そのうえでトレーニングを積めば誰でも修得できるものです。

子どもの成長を促すだけでなく,家族とのコミュニケーションを円滑にしたり,趣味や仕事にもそのまま応用することができるミライデザインラボ式のコーチングをぜひ一緒に学びましょう。

ミライデザインラボでは,お父さんやお母さんのための「親と子のコーチングセミナー」を行っています。

ミライデザインラボ式のコーチングとは何か。
コーチングを身につけると何ができるのか。
そんな話から,コーチングスキルの習得までを少人数で丁寧にフォローします。

コーチングの技術を学んで,子どもたちのジリツを支援できるようなコミュニケーションスキルを身につけましょう!

親と子のコーチングセミナー
○開催は随時 / お問い合わせください。
○場所:ミライデザインラボ / ご希望によりオンライン開催も可
○1名から *お知り合いの方だけでグループでのお申し込みもできます。

<<入門コース>>
対象:ミライデザインラボ式コーチングに興味があるひと
1時間 無料 1名以上
ビジネスコーチングの歴史や近代カウンセリング,アドラー心理学を踏まえながら,それらの考え方からうまれたミライデザインラボ式のコーチングについて説明します。
ミライデザインラボ式のコーチングの核心でもあるコミュニケーションスキルの初歩の修得を目指します(これだけでも様々なシーンで利用できますし,人間関係はずいぶんと改善します)。

<<基本コース>>
対象:ミライデザインラボ式コーチングを学んでみたいひと
4時間 38,500円(税込) 1名以上
ミライデザインラボ式のコーチングスキルのうち,5つの基本スキルを修得します。
本格的なコーチングスキルの解説と訓練を行います。コーチングのスキルは,理論的に難しいことはありませんが,コーチングマインドの在り方と,日々の訓練が本当に重要です。いくつかのワークをして,実際の生活にそのまま役立つようなスキルを修得します。

<<応用コース>>
対象:基本コースを修了したひと
8時間 55,000円(税込) 1名以上
本格的なコーチングの解説と基本スキルに加えて,セッションを成立させるための戦略についても学んでいきます。コーチングは,1度のセッションだけでは成立せず,計画,実践,振り返りを繰り返して行うものです。親子のコーチングでは,ショートコーチングの積み重ねも重要とですので,短期戦略に加えて,もう少し長いスパンで考える中長期的な戦略が大事です。
また,基本的なコーチングスキルを理解,実践をしていくと,実際には基本スキルだけではうまくいかないケースが現れることに気が付きます。そういったいくつもの躓きポイントでの応用や,技術をさらに向上させるためのポイントを解説します。
基本スキルの応用となる技法およびクライエントの今ここに焦点をあてるマインドフルネスを学びます。また,コーチの心の在り方をさらに深掘りすることで,様々な場面でコーチングスキルが役立つような訓練を行います。

<<理論と実践>>
対象:4名以上のグループで親と子のコーチングを学びたいひと
1グループ(4名程度)4時間 88,000円(税込) *1グループの料金です。
ビジネスコーチングにはない,親と子の関係性に着目し,必要と考えられる理論について学んでいきます。またミライデザインラボ式のコーチングの基本スキルをいくつかのワークで実践トレーニングしていきます。
実践を意識していたコースですので,実際の場面を想定した質疑応答に時間を割き,具体的なコーチング手法を提案します。

コーチングの効果

ミライデザインラボ式の親と子のコーチングを学ぶことで,次のような効果が期待できます。正しい勇気づけを行うことで,自分に自信が持てるようになったり,自己肯定感を伸ばしてあげたりすることができます。お子さんだけでなく,コーチであるお父さんお母さん自身も同様の効果があると思います。

☑ お子さんとの関係性が向上します。
☑ お子さんのジリツをうながします。
☑ お子さんが自分で考えて,決めることができるようになります。
☑ お子さんが積極的に行動ができるようになります。
☑ お子さんとのコミュニケーションが円滑になります。
☑ お子さんが自分の考えや価値観を話してくれるようになります。
☑ お父さんお母さんの話を聴いてくれるようになります。
☑ 家庭の雰囲気がよくなります。
☑ その他,職場での部下や上司との関係性にも良い影響があります。

ご相談とコーチングセッション

親と子のコーチングに関するご相談も受け付けております。
まずはご自身がコーチングを受けてみたい方,ぜひとも1度コーチングセッションをご体験ください。

コーチングは,今具体的に解消したいと思っていることや,達成したい目標を持っているひとに最適なコミュニケーションです。一方でまだ日本では個人でコーチングセッションを受ける機会はあまりなく,興味はあっても不安が先に立ってしまうことはよくありますので,ミライデザインラボでは,まずはご相談を受けることをスタートとし,相談,意見交換をしつつ,自然にコーチングセッションを行います。

現在お困りになっていること,お子さんとの関係性,学校との関わり方など,子育てに対する考え方や手法,その他なんでもご相談ください。
あらたな気付きや,無意識に陥っていた視野狭窄から抜けだし,新しい視点で物事を考えることができるようになるかもしれません。

※基本は対面でのセッションとなりますが,ご希望によりオンラインでも承ります。

コーチングセッションとご相談

コーチングフィー:
初回30分無料
2回目以降は1時間5,500円(税込)
☆ラボ生の保護者の方はご相談無料です☆

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