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ミライデザインラボ

室長ブログ

【危険なサイン】お子様の「わかった!」は本当に大丈夫?成績が上がらない原因、「わかったつもり」の見抜き方と克服法

安城市の自立学習型コーチング塾「ミライデザインラボ」です。

先日の中間テストが返却された後、ご家庭でこんな会話はありませんでしたか?

保護者様: 「この問題、塾でも学校でも習った範囲でしょ? なんで間違えちゃったの?」
お子様: 「うん、習った…。授業を聞いてる時は『わかった!』って思ったんだけど、テストになったら、急にどう解くか分からなくなって…」

今回は、この「わかったつもり」の正体と、ご家庭でできる簡単な見抜き方、そして根本的な克服法についてお話しします。


■ 「わかる」と「できる」の間にある、深くて大きな溝

そもそも、「わかる」と「できる」は、全く異なる状態です。この違いを、料理に例えてみましょう。

  • 「わかる」状態とは…
    料理研究家が、テレビで手際よく美味しそうなオムライスを作る動画を見ている状態です。材料も、手順も、プロの解説付きで、すべて理解できます。「なるほど、こうやって卵を巻くのか!簡単そうだな、自分にもできそうだ!」と感じます。これが、情報を受け取って「わかった」状態です。
  • 「できる」状態とは…
    実際にキッチンに立ち、動画を見ずに、自分の手で卵を割り、フライパンを熱し、同じようにふわふわのオムライスを作れる状態です。いざやってみると、「火加減は?」「卵を混ぜる速さは?」「返すタイミングは?」と、動画を見ていただけでは分からなかった無数の壁にぶつかります。

授業や解説を聞いて「わかる」のは、スタートラインに立ったに過ぎません。そこから、実際に自分の頭と手を動かして、一人で再現できる「できる」の状態にまで持っていかなければ、テストの点数には決して結びつかないのです。


■ 我が子が「わかったつもり」かを見抜く、たった一つの魔法の質問

では、お子様が「わかった!」と言ったとき、それが本当に「できる」レベルまで到達しているのか、どうすれば見抜けるのでしょうか。

そのための、非常に簡単な「魔法の質問」があります。 それは、お子様が「この問題、もうわかったよ!」と言ったときに、こう問いかけるだけです。

「そうなんだ!すごいね! じゃあ、この問題、今度は君が先生になって、お母さん(お父さん)に説明してみてくれる?」

この質問を投げかけたときのお子様の反応で、全てが分かります。

  • スラスラと、自分の言葉で、なぜそうなるのかを説明できる場合
    → おめでとうございます!それは、本当の「できる」レベルに到達している証拠です。
  • 「えーっと…」「なんか、こう…あれをこうするんだよ…」と言葉に詰まる、途中で黙り込んでしまう場合
    → それが、「わかったつもり」の危険なサインです。知識が、まだ自分のものになっていません。

この質問は、お子様を問い詰めるためのものではありません。お子様自身に「あ、自分はまだ完全に理解していなかったんだ」と客観的に気づかせるための、最高のきっかけになるのです。


■「わかったつもり」の特効薬。「アウトプット中心学習」とは?

「わかったつもり」を克服し、本物の「できる」力を身につけるための最も効果的な勉強法。 それは、インプット(授業を聞く、教科書を読む)の時間よりも、アウトプット(問題を解く、説明する)の時間を圧倒的に増やすことです。

  • 【今日からできるアウトプット学習法】
    • とにかく、問題を解く: 教科書を1時間眺めるより、15分でいいから問題集を解きましょう。間違えた問題こそ、あなたを成長させる最高の教材です。
    • 「先生ごっこ」勉強法: 魔法の質問を、自分一人でやってみましょう。机の上のぬいぐるみを生徒に見立てて、今日習った内容を説明してみてください。
    • 要約トレーニング: 教科書を1ページ読んだら、一度本を閉じ、そのページに何が書いてあったかを、3つの箇条書きでノートにまとめてみる。

これらのアウトプット中心の学習は、ただ教科書を読むよりも、頭を使うので疲れます。しかし、その「頭に汗をかく」感覚こそが、知識が脳に定着している証拠なのです。


■「できる」ようになるまで、徹底的に寄り添う

私たちミライデザインラボの指導は、この「わかる」から「できる」への橋渡しを、徹底的にサポートすることに特化しています。

私たちのコーチは、一方的に解説するのではなく、常に生徒に問いかけます。 「なぜ、そう考えたの?」 「自分の言葉で説明してみてくれる?」 「もし、別の解き方をするとしたら、どうする?」

この対話を通じて、生徒が陥っている「わかったつもり」を炙り出し、自分の力で「できる!」という成功体験を掴むまで、私たちはプロの伴走者として寄り添い続けます。

もし、お子様が「勉強しているのに、結果が出ない」と悩んでいるなら、その原因は「わかったつもり」の罠にはまっているからかもしれません。 ぜひ一度、無料学習相談で、お子様のノートや答案用紙を私たちに見せてください。どこで「わかったつもり」が起きているのかを診断し、本物の「できる」に変えるための具体的なプランを、一緒に考えさせていただきます。

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