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親と子のコーチング

【親ラボ。ブログ連載 第2回】言った後に自己嫌悪…「早くしなさい!」の呪いを解くヒント

「早く着替えて!」
「いつまで食べてるの?」
「もう行くよ!早く早く!」

朝の忙しい時間、寝る前のひととき…。気づけば、一日中「早くしなさい!」を連発している。そして、子どもがシュンとしたり、反発したりする姿を見て、夜、静かな部屋でひとり自己嫌悪に陥る…。

「どうしてあんなに強く言ってしまったんだろう…」

そんな経験、ありませんか?

頭ではわかっているのです。急かしても、子どものためにならないこと。笑顔で「ゆっくりでいいよ」と言ってあげたい。でも、現実はそうはいかない。

この、まるで「呪いの言葉」のように口から飛び出してしまう「早くしなさい!」。 今日は、この言葉の正体について、私たち「親ラボ。」と一緒に少しだけ探求してみませんか?


◆ その言葉、本当に「子ども」に向けていますか?

私たちは、「子どもの行動が遅いから」急かしていると思っています。もちろん、それも一因でしょう。

しかし、「親ラボ。」では、もう一歩踏み込んで、**その言葉の裏に隠れた「親自身の感情」**に目を向けてみることを提案しています。

あなたが「早くしなさい!」と言いたくなるのは、どんな時ですか?

  • 次の予定に遅れそうで、焦っている
  • 思い通りに物事が進まず、イライラしている
  • 「ちゃんとしつけができていない親だ」と思われたくないと、不安になっている

そう、実は「早くしなさい!」という言葉の引き金を引いているのは、子どもの行動そのものよりも、それによって引き起こされる**私たち親自身の「焦り」や「不安」**といった感情なのです。

私たちは、自分の中に生まれた不快な感情を解消したくて、その原因(に見える)子どもに向けて、言葉を発してしまっているのかもしれません。

決して、あなたが悪いわけではありません。それは、誰の心の中にも当たり前に生まれる感情です。大切なのは、その感情に「気づく」こと。そこが、呪いを解くための最初のステップになります。

◆ 今すぐできる!心の観察「ミニ実験」

「感情に気づくと言っても、どうすれば…?」

そう思いますよね。そこで今日は、ご家庭で簡単にできる「ミニ実験」を一つご提案します。

【実験名】「早くしなさい!」が出てきたら、心の中で実況中継!

【方法】 次に「早く!」と口から出そうになった瞬間、グッとこらえて(あるいは、言ってしまった後でもOK!)、心の中でこう唱えてみてください。

「お、私、今、焦ってるな」
「夕飯の準備が間に合わないかもって、不安を感じてるぞ」
「計画通りに進まないことに、イライラしてるんだな」

ポイントは、自分を責めないこと。「またイライラしちゃってダメだな」ではなく、まるで他人事のように、テレビの実況中継アナウンサーになったつもりで、淡々と自分の心の状態を言葉にするだけです。

【期待される効果】 たったこれだけでも、不思議と感情の渦に飲み込まれにくくなります。自分を客観視することで、カッとなった頭に、ほんの少し冷静なすき間が生まれるのです。

その一瞬の「間」が、子どもにかける言葉を「早く!」から、「あと5分で出かける準備を始めようか」に変えるきっかけになるかもしれません。

◆ 「自分を知る」ことが、親子関係を変える第一歩

今回の「ミニ実験」は、自分自身の感情を「観察」する、まさに「親ラボ。」の第一歩です。

自分の感情のパターンがわかってくると、次は「じゃあ、どうすればこの焦りを手放せるだろう?」「子どもに伝わる言葉で、どうリクエストしよう?」といった、具体的なコミュニケーションの「実験」に進むことができます。

「親ラボ。」のセミナーや講座では、こうした感情のコントロールの方法や、お子さんのタイプに合わせた具体的な声かけのバリエーションなど、明日からすぐに試せる「実験」のアイデアをたくさんご用意しています。

もっと詳しく知りたい、自分のケースについて相談してみたい、と思われた方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。ブログではお伝えしきれない、クローズドな情報をお届けしていきます。

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まずは自分の心を観察することから。その小さな一歩が、子育ての景色を大きく変えるはずです。

次回は、**「『なんでうちの子だけ…』比較地獄から抜け出すための観察ノート術」**をお届けします。どうぞお楽しみに。

親ラボ。研究員

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