平成29年3月告示の小学校及び中学校学習指導要領で,はじめて「キャリア教育」という文言を使ってその必要性が謳われ,少しずつ義務教育においても具体化してきています。
進路指導や進路相談がおそらくその受け皿に使われていて,内容が変わったかどうかはさておき,呼び名が変わったり,雰囲気が変わったりしてきていることを保護者のみなさんも実感できるようになってきたのではないでしょうか。
ラボでも職業適性診断システム「キャリア・インサイト」を導入したりOHBY CARDといって職業興味や適性をみるようなカードを使って時々キャリア教育のようなことをしています。早いうちから自分の価値観や興味について知っておくこと,職業について理解をしておくことは悪いことにはなりません。
やりたいことがない,という子どもたちはたくさんいます。やりたいことがないことが悪いことだというわけではもちろんないのですが,やりたいことがないなりにまずは知識として職業について知ることや,自分がどういう人間なのかを考えることは,将来のやりたいことを見つけるための一助になると思います。
こういったキャリア教育も「キャリアコンサルタント」の職務の範疇です。
なかなかキャリアコンサルタントという言葉を耳にすることはないかもしれませんが,就職や転職相談をはじめとして,職業生活にまつわるあらゆる相談にのってもらえる職業ですので,人生100年時代において,終身雇用や護送船団方式といった日本式経営が崩壊しつつあるいま,ふたつみっつの職業をまたにかけてマルチなキャリアを積んでいくことはあたりまえになっていくでしょうから,これから活躍の場が出てくると思います。
子どもだけでなく,むしろ大人のひとたちもどんどん相談するといいと思います。
仕事って実は人生の多くの時間を割り振られているので,職業における幸福度は人生の幸福度に直結するんですよね。
だからこそ,仕事は楽しく。
仕事をしないと生きていけないかもしれませんが,仕事をするために生きているのではないことをぜひ胸に刻んでおいて欲しいと思います。
仕事の悩みは,ぜひキャリアコンサルタントにご相談ください(宣伝)。