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ミライデザインラボ

室長ブログ

主体的なキャリア形成を考える。

8月9月は,昼の時間をつかって現役航空自衛隊の任期満了前の若い隊員向けにキャリアコンサルティングを行いました。

自衛隊に入隊したひとは任期満了した後,自衛隊を続けるのか,辞めて一般企業などに就職するのか選択する機会があります。その選択に臨むにあたってカウンセリングを受けて,自身の内面としっかりと相談する制度が自衛隊にはあります(なんて素晴らしい制度!!)

このカウンセリングを希望するひとの多くは,いわゆるカウンセリングとかコーチングとかいった1on1での対話の経験がなく,初めての体験というひとばかりです。
だからなのかはわかりませんが,60分のキャリアコンサルティングを終えると一様に「こんなふうに自分のことを考えることって今までなかったので,話を聴いてもらえてよかったです」と言ってもらえます。

自分のことって,自分のことだけになかなか誰かに聴いてもらうことはありませんし,かと言って自分で自分のキャリアについて真剣に悩むことなんてそんな頻繁にはありませんからキャリアコンサルティングはどんな組織にいても定期的に受けると良いと思います。

企業のHR関係部署の方は,導入をご検討いただくと良いのではないでしょうか。もちろん個人からのご相談も歓迎です(宣伝)。

大学受験を控えた高校生たちにも,同様に自分のキャリアをどう考えるか?がすなわち進路相談にもなるのだということを体感できるような1on1をしています。

こういったアプローチは,キャリアコンサルタントの得意分野ですので,偏差値やブランドで大学を選択するだけでなくキャリアという別の視点を与えてもらえるという点でも,視野が拡がって良いと思います。

学習塾の在り方は,これから急激に変わると思っています。
これまでのような○○大学合格とか,定期テスト50点アップ!のようなわかりやすい指標だけでなく,かと言って「主体性を育む」とか「自分で勉強するようになる」といったようなキラキラしているだけで中身があるのかないのかわからないような指標だけでもない,第3の指標が求められるようになるでしょう。

そのひとつがキャリアデザインです。
勉強を押しつけられた子どもたちは自分のキャリアに興味を持たせてもらえません。高校や大学を選択する際に,10年後の自分を反映させるという考えはそもそも含まれていないのですね。

だから偏差値やブランドが優先される。
で,大学に入ってみたのはいいものの,思ったことも,やりたいことも,楽しいと思うことも,やれなかったり,わからなかったり,してなんとなく数年をそこで浪費するわけです。

多くのひとはそれでもまぁやっていけるのでしょうけれど,根本的なアンマッチをしてしまうケースを僕は大学に勤めていた24年間で本当にたくさんみてきました。根っこからアンマッチな大学で有効な学びは得られませんし,それでもいいのだという柔軟性がなければメンタル不調さえ引き起こすんですね。

で,そういう場合の体感7割が保護者や出身校の強いプレッシャーの中で大学を選んでいるのです。

話聴いてみると,ホントは来たくなかった,なんていう切ない話をたくさん聴くことができます。コミュニケーション不足はこれ本当にいろんなところで問題を引きおこすんですね。

そういう意味でも主体的なキャリア形成はそのアンマッチを減らすことができます。自分で考えて,自分のキャリアを考えていける子どもになってほしいなと本当に思います。

ついでにオトナも自分のキャリアについて真剣に考えて欲しいなと思います。ぜひぜひキャリアコンサルタントにご相談を(宣伝)。

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