日頃気をつけていること。
それは気持ちをそこに残さないことです。
そのとき,その瞬間,その場所で「あっ」と思うことありますよね。道を歩いていたら歩道の真ん中に空き缶が落ちていることに気が付いてしまったとき,トイレットペーパーを使ったら紙がなくなってしまったとき,急いでいてドアを開けっぱなしでその場を立ち去ってしまったとき,お先に失礼します!と言ってデスクを離れた瞬間になる電話,等々。
何か一手間かけることを望まれているようで,でもその一手間がメンドクサイというか,時間がかかるからちょっととか,人目をはばかってとか,いろんな理由でスルーしてしまうようなこと。
でもそういうことってあとから尾を引くというか,あとになって意識をもっていかれることありませんか?
そういうのを気持ちを置いていくとか,気持ちを残すとかって言っています。
それはつまり,自分の無意識の中でそのことをずっと気に掛けているということです。それがふとした拍子に戻ってくる。それで一瞬,今さらどうすることも出来ないし,どうかするほどのことでもない,その小さなことを思い出してはちょっとした罪悪感に襲われるのです。
なので僕はこういうのを感じたときは,少し戻ってでも想いを処理しておくことを心がけています。
道ばたにあからさまにゴミが落ちていたり,空き缶が落ちていたり,スーパーのカートが乱雑に置かれていたりして,”それが気になってしまったとき”は,後からそのことを思い出さないようにそのときその場所で処理します。
街の美化に言うほど興味があるわけでもなし,スーパーのカートが理路整然と並んでいないと嫌だというわけでもありません。気にならないときは,全然気にならないのです。
気にならなければ,わざわざそういうことをすることはありません。僕は僕のためにそうした小さな想いの処理をします。そうすると一応やっていることは自分のためだけれど,わずかでも世のため人のためになりますし,二重に美味しいというか,一石二鳥な感じで一日気持ちよく過ごすことができますし。
あとからふとそのことが気になって,後ろ髪引かれるのは,そこに気持ちが残っていることが原因です。そのとき,その場所で,何か出来ることがあるのならそこでやっておけば,未来の自分がそれに思考を奪われることを防ぐことができます。
気持ちをその場所に残さない。
僕の小さな心がけです。