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ミライデザインラボ

室長ブログ

小学生や中学生のために成績があがる 学習習慣 を付ける方法を本気で考えたらこうなった。→「コーチング学習塾」ミライデザインラボ安城。

成績をあげる方法というか,成績があがる条件。

こんにちは。
ミライデザインラボ室長です。
突然ですが,みなさん 学習習慣 ついてますか。

学習習慣と聞くと,確かに身に付いたらなんとなく成績も上がりそうな気がしますが,それよりもなんだかちょっとハードル高そうで,尻込みしてしまいませんか。

学習塾らしくない学習塾「ミライデザインラボ安城」では主体性とジリツ性を育むことを主眼に置いているので,学校の成績をあげるために何かするのではなくて,結果としてあがるという考え方です。
なので,学習習慣についてもコーチングを進めていく中で自然と「学習習慣が付くようなことをしてみたい」という気持ちになってくるのを待つというのが基本路線となります。

そうなのです。
心配しなくても,目的がはっきりして,目標がしっかりと立てられれば,「習慣付け」はいずれにしても「今のジブン」と「目標のジブン」を結んだ線上に必ず現れてくるのです。

なんでかっていうと,
目標達成に必要な行動を習慣づけることが,目標達成の近道なのは自明だからなのです。

したがって,キラーコンピテンシーたる主体性とジリツ。
ミライデザインラボ安城では,これらの醸成に力を注げば,自動的にほかのこと―学習習慣付けとか真の学力とか―が身に付く条件ですから,こっちに重きを置いた方が良いよね~というわけなのです。

しかしながら,その一方で,ミライデザインラボが学習塾の端くれであるためには,僕が提供できるのは「コーチング」と「コーチングスキルを用いた関り方」だけですから,別の仕掛けをつくって学習効果もあがるようにしなくてはなりませんでした。

せっかくなので今日は,ちょっとだけ成績があがるための仕掛けについてお話しましょう。

さて,これまでの研究で,成績は学習時間と正の相関がとれることがわかっています。
つまり,学習時間を増やせば学校の成績はあがるのです。

これに加えて学習方略によってさらに効果があがっていくわけですが,学習方略は効率をあげる一方でその前提として一定の「学習量」が不可欠になります。

したがって学習方略がいかに優れていても,前提条件がクリアできていなければ成績はあがりません。
どんなにすごいメソッドを用いても,どんなに評判の良い学習塾に通っても,毎日の学習時間を確保できなくては長期的な成果は上がりにくいのです。

第42回 「学力向上」のために必要なこと 学習「量」の確保に加えて「質」の向上を│ベネッセ教育総合研究所 (benesse.jp)

参考 出典 ベネッセ教育総合研究所(benesse.jp)

ご家庭での学習量の確保を考えるとき,
いつでも学習できる環境(机があってエアコンが効いていて参考書があって……)があれば時間は無制限ですし,特筆するようなコストもかかりませんから十分に確保が可能です。

他方で,学習塾という枠組みのなかでは,それだけで学習量を十分に確保することは,なかなか難しいというのが僕の印象です。
なぜなら現行の学習塾の制度はほとんどの場合,時間割や教科,そして高額な授業料に縛られているからです。

たとえば,一般には
中学生向け,週2回,1コマ90分授業の個別学習塾では,月額20,000円~25,000円ぐらいでしょうか。

90分の授業が週に2回で180分
1か月4週間として,720分(12時間)

時間だけみると十分な学習量の確保とは言えないかなーという印象です。
なによりも一般的な学習塾の授業は,密度が濃くて,覚えることも多いし,勉強してるぜ感満載のスペシャル授業ですから,塾に行かない日にも同じ密度の学習を自分でやることはなかなか難しいのではないでしょうか。

これはそもそも学習塾さんにかかるコストをできる限り子どもたちのために費やしたいという学習塾ならではの熱意と子どもたちが持っている自由に使える総時間数と保護者の方が支払うことができる授業料とのちょうどバランスがよいところを探す「調整の問題」ではあります。

当ラボの場合は,その意味で最初に「学力向上」を気持ちよく投げ捨ててしまったので,結果,密度よりも時間数を確保しやすくなりました。
もちろんこれらは二律背反のものなので,その代わりに難関校の受験カリキュラムやハイレベル問題集の解説ができなくなってしまいましたが,二兎は追えないので仕方ありません。

しかし,だからと言って成績アップそのものをあきらめたわけではありません。
成績アップの前提たる「学習量の確保」。

それを支えるのがサブスクリプション「学び放題」という仕組みです。
ミライデザインラボでは「学習量」にまずは焦点をあて,学習時間をしっかりと確保するために「学び放題」をつくりました。

しかし「学び放題」の狙いはそれだけではありません。

単純に学習時間を最大限に確保するために時間単価を下げたサブスクリプション型ですが,どれだけ来てもいいからといって,どれだけでも来るかというとそうは問屋が卸しません。なんと言ってもみんな……勉強キライでしょ?そう,いくらサブスクでお得でも,そもそも勉強たくさんしたいひとあんまりいないんですよ。

もちろんコーチングでモチベーションをある程度コントロールしますが,モチベーションってみなさんが思っているほどは有能なステータスではありません。
一生懸命鍛えたらどんどん上がっていくものでもありませんし,徐々に消費していくというわけでもなく,突如としてあがったり,また次の瞬間には底辺近くまで一気に下がったり,時になくなったりします。

しかも割と簡単に。

主体性とジリツ性に富んだひとであれば他者からの干渉を最小限にして,自分軸をもってその増減をコントロールすることはできるのですが,それでも完全に,とはいきませんから,タイミングや状況や気分によって予期せず上がったり下がったりはするものです。

だから,モチベーションだけに頼っていては学習時間の確保は容易ではないのです。

ミライデザインラボではモチベーションを高く保つためにもコーチングを用います。コーチングや内省による「内的動機付け」は賞罰や指示のような外的な動機付けに比べて長く維持しやすく,効果も高いことが知られており,その効果は折り紙付きなのです。
でも,上記の理由からモチベーションだけに頼るだけではなく,もうひとつの方略をセットにすることで学習時間の確保をします。

で,もうひとつの方略とは何か。

学習習慣をデザインするのです。

そんな難しい話ではありません。
ものすごくあたりまえのことをもっともらしく言っているだけです。

学習習慣を身に付ければ,自ずと学習時間は増え,結果として成績はあがります。

ただそれだけのことです。

学習習慣が身に付けばほとんど無敵です。
何しろ無意識に学習時間を増やしてしまうのですから。

というか学習習慣を身に付けずとも勉強時間だけ増やすことはできなくもありません。一夜漬けや試験前1週間だけ猛勉強も効果はあります。
けれども「習慣付け」が無敵なのは一度習慣が付いてしまえば,あとはオートマチック機能となって意識しなくても使えるスキルになるからなのです。習慣付いていない猛勉強は苦痛ですから,長く続きにくいんですね。

それでは学習習慣をデザインするとはどういうことか。

これも単純です。
あるタイミングで,学習するという行動を半自動的に起こさせるということです。

習慣化させるには
何かしらの行動や現象をトリガーとして,条件反射のように小さなミッションをクリアすることを繰り返すことが重要です。

「ご飯食べたら,歯を磨く。」
「朝起きたら,足上げ腹筋10秒やる。」
「家に帰ったら,宿題する。」

みたいなことです。

ポイントは「毎日少しずつ」。

「学び放題」は共働き世帯のための受け皿として機能させたいという想いがあるので,単純に行き場がなくなったときに塾に行って遊んでればいいよね,という言わば児童クラブのような使い方も想定していますが,一方で「学力」に焦点を当てたとき,週に1回,2回決まった時間に90分とか120分というこれまでの学習塾で採用している時間割制では「毎日少しずつ」という選択肢がとりづらい,すなわち「学習習慣を付ける」ことを目的に置きづらいという弱点を解消することができる仕組みにもなります。

学習塾にとって「毎日」という習慣付けるための必要条件がボトルネックになり,結局のところ自学自習を避けることができませんし,塾の先生たちもそれを促すために宿題を課したり,オンライン対応したり,と様々な工夫をされているのです。

無駄なく効率的に成績を上げるとか,「とあるテスト」の得点を上げるとか,短期スパンでの狭義の学習効果をあげることに念頭を置くのであれば,学習塾での補完と一夜漬けや特定のメソッドによる猛勉強は十分に効果をあげますが,本当に将来必要な頭の良さを身に付けたいのであれば始めの一手は「学習の習慣付け」一択です。

ラボの「学び放題」はそのための仕組みでもあります!

学習習慣デザインを体験してみたいひとは,ぜひ一度ラボへお越しください。
無料相談の範囲内でいっしょにやってみましょう。


学習習慣 が身に付くと,学習するのが自然になる?

僕は名古屋大学に在職中,医学部の学務課に6年ほどいました。
医学部学生たちは普通に夜中まで大学で勉強しています。臨床実習ための予習とか,試験のための準備とか,あるいはなんとなく(笑)とか,目標は様々ですが,彼らはさも普通のことのように,誰に強制されるでもなく,必要に応じた分量を自分で見定めて,必要ならそれこそ何時間でも図書館やゼミ室で勉強しています。

あるとき,真夜中まで勉強していた学生が,同じく真夜中まで仕事をしていた僕の事務室に顔を出して「こんな時間まで仕事ですか?たいへんですね!」と声を掛けてくれました。
僕は「どうもありがとう。でも,その言葉はそのまま君に返すよ。」と思わず言ってしまいましたが,そのときふと思うことがあって「君たちは何でもないことのようにフツーにこんな時間まで勉強しているけれど,なんでそんなフツーにたくさん勉強できるの?もしかして根性的なこと??」と聴いてみたことがあります。

学生さんは少し考えて
「なんでですかね。うーん。おなか空いたからご飯食べるみたいなもんかなー。」
と言いました。

うーん……。なるほど。

おなかすいたからご飯食べよう!という感覚で机に向かえるようになるということは「おなかすいた→勉強」みたいに何かをトリガーにして自然に「学習」が行動選択されるわけで,これはもはやオートマチックで学習時間を確保できると言ってよいのではないでしょうか。

このように行動を選択する間に「感情」が入らなければ,勉強しなくてはいけないという気持ちを持ったとして,その後に開催される「あーめんどくせーやりたくないなーでも試験あるしなー。あーやりたくない。疲れた。眠い。でもどうしようかなー」といったいつもの脳内会議は不要になります。
もしかしたら「気が付いたら机に向かってた!」ということもあるかもしれません。

ところで,人間の学習ステップには以下の4ステップがあります。

  1. 知らないことを知らない状態
  2. 知らないことを知っている状態
  3. 知っていることを知っている状態
  4. 知っていることを知らない状態

自動車の運転に例えるとわかりやすいです。
最初に,自動車の運転もしないし,特にしたいとも思っていないひと,運転技術や方法なんてそもそも考えたこともないひとは,その知識を自分が持っていないことにも気が付いていません。これが1の状態。

続いて,あれ?僕自動車運転できないんだっけ。え。そういえば運転の方法知らないや。と,運転について興味を持ち,対して自分にその知識がないことに気が付いた状態。これが2です。たとえばこれから運転免許証を取得しようと考えているときはこの状態ですね。

続きまして,知識や技術を教えてもらいながら,自分で学びながら一定量身に付けた状態。自分がすでに知識を得たことを知っている状態,これが3です。

最後に,その知識や技能をさらに深く学び,最初はいちいち口に出して前方確認したり,意識してウインカーを出し,教えてもらったとおりに姿勢正しく運転していたひとが,徐々に運転に慣れ,怖がりながら踏んでいたアクセルをあたかも何事もないように,まったく意識することなく自然に踏み込み,車を走らせていることにすら自覚がない,そんなオートマチックに自動車を走らせている状態。これが4の状態ということです。

学びを深めると,自分ができていることすら忘れてしまうのです。
できるだけ早くこの状態にまで持っていければ,学習だって当たり前にできてしまいますね。

思えば足し算引き算も,覚えたてのころはいちいちやり方を確認しながら計算していたはずです。大人になった今では足し算引き算の「方法」なんて今更意識していませんよね。

要するに,そういう感じで「学習」することができてしまえば,完全に習慣付いた!と言えるわけです。

学習習慣てナニ?

でも 学習習慣 て簡単には身に付かなくないですか?

さて,学習習慣というと「嫌なこと」を無理やり定着させるイメージがあるので,より難しさが際立ちますが,実のところとりわけ嫌なことでなくとも「新しい習慣」の定着はたいていの場合難しいのです。

そんなこと言ってもうちの子は根気がないし,集中力もないし,毎日コツコツなんてとても無理だし,学習習慣なんて簡単にはつかないんじゃ…と思うみなさんたくさんいると思います。
でも,大丈夫です。
学習習慣が根付かないのは根気のせいでも,集中力のせいでもありません。

そもそもヒトの脳は,新しい試みは「3日坊主」で終わらせるような仕組みになっています。その方が安全かつエネルギー消費が抑えられるからです。ヒトが本来持っている機能として脳は,たとえば「いかに現状が危険な状況」であったとしても,「経験を積み上げていて結果が予測できる状況」の方が,「未経験で何が起きるかわからない新しい状況」よりも安全であると考えます(これを現状維持機能=ホメオスタシスといいます)。

したがって「3日坊主」は脳が正常に機能した結果と言えます。
だから気にする必要はありません。
問題はちゃんとほかにあります。

たとえば,そのうちのひとつとしてこんな話。
「行動を起こす際,その行動を起こすか起こさないかは20秒が目安」なのだそうですが,20秒以内にできることであれば,そのまま自然に行動を起こしますが,20秒を超えることが予想される場合,その行動を起こさない確率が急上昇するという研究結果があります。

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つまり,20秒を境にして,それ以上時間がかかる行動はメンドクサイからやらないけれど,それ以内なら手間がかからないと判断して実行するということです。

これを利用すれば,習慣付けたい行動を起こしやすくすることも,止めたい悪い習慣行動を減らすこともできます。たとえば,帰宅直後,ついついテレビを見てしまって,結果寝る時間が遅くなって次の日の朝大変。テレビ観るのやめたいと思ったとします。この場合「テレビを観る」という行動を起こすのに20秒以上かかるようにしてしまえばテレビを観る確率を下げることができます。

帰宅→リモコンが目に入る→リモコンを手に取る→スイッチON!!

この工程をよりメンドクサイものにしてしまえばよいのです。
すなわち,最後にテレビを観終わったら,リモコンを押し入れの中に入れてしまえばよいのです。しかも取るのに時間がかかりそうな押し入れの奥。

そうすると,リモコン探すのに20秒以上かかるので,それ自体はメンドクサクなってテレビを観ないで済む確率があがるというわけです。

学習習慣の話に照らせば,「机に向かう」のを阻害する要因を減らせば減らすほど机に向かう確率があがります。前日,自主学習を終えたあと翌日の学習準備までしておくと,次の日,学習を始めるための準備の手間が減ります。教科書とノートを机のうえにおいておき,あるいは学習すべきページを開いておくこともいいでしょう。
机の上をきれいにしておけば,学習スタートまでの時間短縮につながります。学校から帰ってきて机に向かう前にテレビをつけてしまう癖があるひとは,リモコンをどこか遠くへ置きましょう。
ついついお菓子を探してしまうひと,そもそもお菓子を家の中に常備するのを止めて,お菓子が食べたかったらまず買いに行かなくてはいけないという状況をつくりましょう。

こういった少しずつの工夫の積み重ねが習慣化を助けます。

そして,それらの問題を打破して「新しい習慣」として定着させるちょっとしたコツをラボでは伝授しつつ,いっしょに計画立てていきます。

本当に本当にちょっとしたことです。
けれどもひとりでそれをやるのはなかなか難しいのです。
同じ夢を見てくれるコーチといっしょに考える。それがちょっとしたコツのひとつです。

まとめ

ラボではちょっとしたコツの伝授のために最初の何回かのコーチングセッションは少し丁寧に学習目的とか目標とか,学習計画をつくっていきます。
最初につくった計画通りにいくことはほぼないので,少しずつ改訂しつつ,自分にできる範囲で計画を実行していきます。うまくいくこともあれば,いかないこともあります。

うまくいかなかったときでも,がっかりしたり,自分には才能がないんじゃないかとか自分には計画行動は無理なんじゃないかとか思う必要はありません。

その場合,自分を省みるのではなく,行動計画の方を省みます。
うまくいかない理由が必ずそこにあるからです。

したがって,修正すべきは自分ではなくて,計画と実行方法なのです。

うまくいかない理由を自分の中に求めてしまうと,できないことはすなわち自分の能力が低いのではという勘違いを起こしてしまいがちですが,そもそも計画通りに行くことなんてありませんし,計画通りに行くということは,途中で予期せぬ変化が一切起こらないという条件を満たさなくてはならないのですが,そんなことはひとりで隔離空間で過ごすぐらいのことをしなければ無理な話です。

それどころか,先述したとおり脳の仕組みからしてこれまでやってこなかった行動を習慣化させること自体,ものすごくハードルが高いのですから,うまくいかなくて当然です。

だからこそラボでは,うまくいかなかったそのたびにコーチと相談して少しずつ,でも確実に一歩一歩進んでいくという戦略をとっています。

その代償として時間がかかるのと,手間がかかるのと,生徒さんひとりひとりに入魂しなくてはできないので,テストの得点に一喜一憂する余裕があんまりなくなります。すみません(そんな状態なので教室全体では学年問わず30人を受け入れの上限としています)。

そういう意味で,他の学習塾さんと差別化を図っているという側面ももちろんあります。あと成績アップとか受験合格!とかそういう土俵で戦っては何の実績もない僕では勝てないからというのももちろんあります。

なにより生徒のために何かしたい!地域のために何かしたい!日本の将来(大げさ?)のために何かしたい!という想いはみんな同じなので,みんなが手を取り合って共存する方法を考えたいですね。
だからこそ,学習塾の中にもラボのようなところがひとつぐらいあってもいいかなと思っています。

主体性とジリツ性を育む学習塾(?)
ミライデザインラボ安城

ご興味を持った方はぜひ一度いらしてください。

中高生のみんなもいつでも相談に来てください!

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