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ミライデザインラボ

室長ブログ

考えずに説明を受けても,身にならない話。

中長期的な目線で見るなら「考える」ことが実力アップにつながります。

ラボでは自分で「考える」こと,自分で「決める」こと,そして自分で決めたことを「実行する」ことがとてつもなく大事なんだよという話は繰り返ししていますが,お父さんお母さんの中には「教えてやって欲しい」「丁寧に説明してやって欲しい」ということを言われる方もたくさんいます。

教えたり,説明したりすることももちろんありますが,それは生徒たちが十分に考えたあとです。考えて,考えて,何がわからなくなっているのか見えてこない限り解説しても頭に残らないからです。

自分事になっていないものをいくら強制的に詰め込もうとしても,結果として詰め込むことはできません。強制的な学習は結局身を結ばないことが多いのです。

子どもが勉強しているのを見て安心したい。
塾に行っていれば誰かが教えてくれるから安心。

と思いたい気持ちは十二分に理解できるのですが,お父さんお母さんにも我慢が必要です。いいえ,我慢ではなくて「信頼」ですね。きっとうちの子なら大丈夫,いつか自分で気が付いて自立を果たしてくれるという信頼です。

学校の勉強は得手不得手がありますから,不得意な子に無理矢理やらせても良い結果は得られません。勉強が得意というのは,勉強することにそれほどの抵抗がない生徒のことです。学力というか,地頭の善し悪しとは別にこういうのはあって,勉強は得意だけれど,学力はそれほどでもないという子にとっては,もっと自分が好きな学びをどんどんやらせてあげてください。そのうち,学校の勉強も連れてあげてきますから。

逆に勉強が不得意なのに,飲み込みが早くて,学校の授業だけでそれなりの成績をおさめてしまっているお子さんには,学校の勉強を無理矢理やらせようとすればするほどそこから遠ざかろうとしてしまうので,それこそ自立を信じて放っておくほうがよいでしょう。

得手不得手は簡単には変わりません。
自分の胸に手を当てて考えてみれば簡単にわかることなのですが,親はどうしたって子の将来のことが心配なものですから,強く意識しないとついついそちらに引っ張られてしまって悪いスパイラルに落ちてしまうのです。

頭は良いのに,勉強しないことで「もったいない」と口にされる親御さんも多数おられますが,学校の勉強が苦手なお子さんに「もったいない」は通じないと思います。「もったいない」と本人が感じていないからです。

「うちの子,やればできるんです。」なんて話もあちこちでうかがいますが,「やればできる」のって,実は誰でもそうです。

要するに「やるか,やらないか」ですからね。

飲み込みが早くて頭よさそうなのに「やらない」をいつまでも選択し続けると,いつかやれなくなります。そうならないように中長期な目線で,今無理矢理に机に向かわせるよりも自ら学びを求めるように自立を促すことがいちばん効果的です(時間はかかりますが)。

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