こんにちは。ミライデザインラボ室長です。
最近アルバイトの採用面接試験などをしたので,採用面接試験や大学の面接試験のことを思い出しました。
受験する側にとってみると一大事です。
試験をする側にとってみても一大事にはかわりないのですが,意識は真逆です。
試験官がもっとも必要だと思っていることがらよりも,試験を受けるひとはもう少し表面的なところにスポットをあててしまっているかなという印象で,でもそれは本音と建て前の違いである,と受け止めてしまっていることもあり,面接試験をする側の意図がどれだけ受験者に伝わっているか,あるいは伝わっていたとしても「どこまで本音でどこまで建前なのか」確認する術がない,という意味で結局のところ「合否を判定する者」と「判定される者」のパワーバランスによるところは大きいのだろうと感じています。
さて,企業の採用試験や入学試験などでよく利用される「面接」ですが,実は面接試験と合格した後の成績評価の相関はとれないことがよく知られています。
これが意味することは,面接試験がまったく無意味な試験であるということなのか,あるいは面接官たちの精査が足らないということなのかはわかりませんが,結論として,優秀な人材が必ずしも面接試験をパスするとは限らず,面接試験をパスしたことが優秀な人材であることを担保しないということはまちがいないようです。もちろんここで言う「優秀さ」とは何だろうかという大事な定義が曖昧であることにめをつぶっていることに問題はあります。なにしろ,入社後の評価指標と面接試験での評価指標を同じにすることはできませんし,一般に面接試験での評価指標は前述した「優秀な人材」を総合的包括的に捉えた指標であることは否めないからです(口頭試問みたいなことをやればよいのかもしれませんが,それはそれで偏る可能性はありますし,ペーパー試験と役割を分担していることもあります)。
じゃぁ面接試験ってなんなんだよ。
という気になりますよね。
僕もそう思いました。
面接試験は要するに優秀な人材を見抜いて引き抜く試験ではなくて,よくもわるくも尖ったひとを排除するようなバリヤとして働くものなのかもしれません。
そういうふうに考えれば面接試験に合格するための何かが見えてきそうですが,これってどうなんだろうなぁと思わずにはいられないですね。僕はどちらかというとトゲトゲ著しく,尖りきっている人材のほうが話をしていてワクワクすることが多いのです。
大学の先生方は圧倒的にトゲトゲ際立っているひとの方が多くて,先生方と学生さんたちの仲立ちをする役割の者としては,なかなかに苦労を強いられることも少なくありません。良くも悪くもトゲトゲは,他者との接触を困難にすることはあるかもしれません。
けれども,先生方のトゲは,我が国にとっても,科学という学問にとっても必要不可欠なのは間違いなく,むしろそのトゲトゲによって新たな扉が開かれることは多いのです。またそういう意味では,このトゲトゲはその分野に興味をもっている者にとっては猛烈に惹かれるトゲでもあります。魅惑のトゲです。
特別興味をもっていない分野の話でさえ,そのトゲに触れると引き込まれてしまうほどの強烈なトゲです。
だからこそ,ちょっと尖るのは問題でも,極限まで研ぎ澄ませてしまえば,ドキドキワクワクにたどり着けます。
あ。誤解のないように言いますが
コミュニケーション能力に長け,かつ固有の能力におけるトゲがトッキントッキンに尖っている先生方もちゃんといます。
受験生の立場で見てみれば,さぁどちらの人材になるべきなのでしょうか。
あるいは,先生方のトゲに挑戦してみたい!と思うようなさらにその上をいくトゲを目指しても面白いかもしれないですね。似た者同士は呼応するのが世の常ですしね。
いずれにしても十分な準備をして面接試験には望みたいものです。