プログラミング教室の無料体験レッスンをはじめて3週間がたちましたので感想など。
無料体験レッスンは60分から90分ぐらいです。
最初にオトナ向けの説明をして,そのあと実際にQUREOを使って子どもたちにプレイしてもらいます。お父さんお母さんもいっしょに見てもらっても構いませんし,いったん席を外して60分後に迎えに来てもらってもOKです。子どもたちは黙々とプログラミング体験をしてます。このときの子どもたちの集中力は本当にスゴイです。なにより,試行錯誤して出来上がった時の「やってやったぜー」感は見てて気持ちが良いですね。こっちまでうれしくなります。
ログインIDやパスワードがアルファベットと数字なので,大文字しか書かれていないキーボードに四苦八苦しますが(ましてひらがなを入力するときはローマ字ですし!),キーボード表やローマ字表を見ながら,なんとかクリアしていく姿は頼もしくもあります。まぁそうは言っても,その辺の壁は驚くほどあっさりとクリアしていきます。子どもたちの順応性たるや恐るべしと言ったかんじですね。
終わったあとに感想を聞くと,多くの子どもたちが楽しかった!と言ってくれます。
目を輝かせながら大きめのマウスを動かしている子どもたちがいつか将来,AIに負けないような社会人に育ってくれることを切に願っています。
ミライデザインラボでは,QUREOプログラミング教室を併設しており,小学校3年生以上のお子さん向けにプログラミングを教えています。小学生のみなさんは,今がプログラミングを始める絶好のチャンスです!是非一度無料体験に来てください!!
詳しくはこちらからどうぞ。
https://qureo-school.jp/miraidesignlab_anjo
さて,それでは少しだけなぜ今プログラミングなのか,ということからお話します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を近頃ビジネスシーンで頻繁に耳にします。まぁ要するにIT化のことなのですが(言い方かわっただけで中身は似たようなものです),とにかくコンピューターやインターネットは今や人々の生活になくてはならないもので,この流れから逃れるには山奥で自給自足するほかありません。
また,人工知能(AI)の技術革もすさまじく,数十年後には現存する職業の50%をAIが代替することができると言われているほどその技術レベルはあがっているのです。
そして,それらコンピューターシステムはすべてプログラミング言語で指示されて動いています。プログラミング言語は,人間の言葉をコンピューターが理解できるように記述された,言わば指示書なのです。
現代は,電子炊飯器や掃除機からはじまって,自動車やスマホ,ありとあらゆるものがコンピューターで動いているのですから,そのコンピューターがどのように考えているのか,どのようなロジックで動いているのかを概念的に理解できなくては,それらを満足に使いこなすことはこの先できなくなっていくでしょう。製造メーカーなど直接に機械に触れる仕事は言うに及ばず,一般サービスや公共サービスを提供する職種でさえも,システムを利用するには,コンピューターを動かしているプログラミングを知る必要があるのです。学校で勉強したり,日々の生活をただ送るだけでもきっとこれらの知識が役に立つ日がくるでしょう。
先の安倍政権下では,プログラミングは現代のそろばんとも言っており,その存在感はますます強めつつあります。
そして,小学校の学習要領にもその必要性が記載されています。
2020年からプログラミングが小学生でも必修化されました。必修化というと,学習要領上,小学校でやらなくっちゃいけない内容という意味ですね。
そして,もうひとつ大事なポイントですが,なんと2024年度からは大学入試共通テストの「情報Ⅰ」の中に出題されることがすでに決定されてもいます。
ところが一方で,プログラミングという科目がひとつ増えるわけでもなく,なんか小学校で iPad 配ってるらしいよとか,うちの学校 GIGA SCHOOL になった(?)らしいよとか,なんとなくわかったようなわからないような情報だけが錯綜していて,プログラミングっていったい何なのか?プログラミングをどうして急にやらなくちゃいけないのか?といったような大事なところだけ抜け落ちているようなのです。
また,誤解されやすいポイントを一点。実は僕たちがQUREOを用いて教えているプログラミングは,プログラマーのひとたちがテキストでコーディングを進めていくようなプログラミング言語ではありません。あくまでもプログラミングの概念であり,プログラミング的な考え方のことです。なので,これやると PYTHON を覚えられますか?とか C# をやっていたんだけど…とかそういうものではありません。コンピューターが動作するときのアルゴリズムは,人間のそれとは異なり,独特(と言っていいかわかりませんが)なロジックで動きますから,それに慣れるという方があるいは正確かもしれません。例えば帰宅して玄関のドアを開けようとしたらポケットに鍵をないことに気付いたとき,人間なら「まず一日の記憶を思い起こして,落とした可能性がある場所を探しに行く」という手順を踏みますが,コンピューターはその強大な計算能力に物を言わせて街中を片っ端から検索」します。なのでプログラムを書くにはその手順を理解する必要があります(もしかしたらデータベースさえあれば,AIは膨大な過去の同様に見える事例に照らして,落とした確率が高そうな場所ぐらいはアテがつくかもしれないですね…)。
ミライデザインラボの無料体験レッスンでは,このあたりの話から順番にお話ししていって,まずはお父さんお母さんの腹落ちを促します(この間,子どもたちはなにやら楽しそうなQUREOのデモ画面を見せられるだけで少しも触らせてもらえない,なんとももどかしいソワソワした時間を過ごします,ごめんなさい)。
QUREOプログラミング教室
QUREOというのは,あのAbemaTVとかamebaブログとかで有名なサイバーエージェントがつくったWEBベースのプログラミングの基本概念を網羅的に学ぶことができる本当にすごいソフトウェアです。プレイヤである小学生のみんなは,アルゴというかわいらしいキャラクタ—物語の進行役—と共に,バグに壊されたキュレオシティを元どおりにする旅へ出かけます。
その世界観は,それだけでロールプレイングゲームのようで心惹かれます。
子どもたちはオープニング動画だけでどっぷり(とりわけ男の子には響きます!)ハマってしまうような多彩な演出が施されています。要するにゲームを進める感覚でプログラミングの基礎カリキュラムを体系的にこなせてしまうというわけです。
プログラミング教室は,「ロボット作る」系の教室が世を席捲しておりますが,ロボット作りはそれだけで楽しい(これはもうプラモデル作る感覚を想像してもらうとわかると思いますが,組みあがる達成感も手伝ってか,ワイワイやるのが好きな人はピッタリだそうです)。しかしその一方で,個別学習がしづらいというマイナスポイントがあります。どうしても全体の流れをみなくてはならず,ある程度進度をそろえる必要があるからです。
対してQUREOは,自立性にプラスポイントを置いていて,子どもたちそれぞれの理解度に応じて個別にすすめていくことができます。さらにわかりやすいGUIは,ジッサイに無料体験レッスンの時間(ほんの1時間程度なのですが)だけでも,カンの良い子どもは僕の説明なんてお構いなしで,ドンドンすすめていってしまいます(少しは僕の説明を聞けと)。わかりやすいグラフィカルインターフェースは,ぱっと見た感じで,なんとなーく操作や理屈が理解できてしまうので,ましてゲーム大好きな子どもたちならオトナの説明なんて不要!とでも言わんばかりに,グングンと頭に吸い込んでいってしまうのです。
試しにうちの息子(小3)にやらせてみたら,あっという間に「パパ,あっち行ってて」と言われました。どうもいちいち説明されるのがまどろっこしいようで(見たらわかる!だそうです),それ以来,ラボでも自由にどんどんやっていいよーというスタンスにしていますが,子どもたちの理解速度たるや筆舌に尽くし難いものがありますね。
5月タイピングレッスンを実装。
また,5月からQUREOにはタイピング練習が実装されました。
目指すはタッチタイピングマスターです。
ドラマのワンシーンでデキる社員か刑事か,スーパーハッカーたちが,手元のキーボードを見ることなく,ものすごいスピードでカチャカチャとタイピングできるアレです。
タイピングは案外,我流のひとが多く,いったん我流で覚えてしまうと後からではなかなか修正ができません。我流のタイピングと一から丁寧にホームポジション(基本の指の場所)を覚えてひとつずつステップアップしていって身に付ける正統派のタイピングでは,最終的な速度に大きく差が出ます。
QUREOでは独自のカリキュラムと高効率な反復練習をアルゴが指示してくれるので,それに従って少しずつレベルをあげていくことができます。ミライデザインラボでは,60分の授業の最後の10分ぐらいをタイピング練習にあてています。まだ始まったばかりで,生徒さんもたくさんいないので成果はあがっていないのですが,きっとすぐにタイピング成果についてもお知らせできるようになると思います!
まとめ(というか宣伝)
最後にちょっとだけ宣伝です。
ミライデザインラボでは小学生向けに2つのコースを設定しています。
QUREOプログラミング教室と学習コースです。ふたつセットで90分授業になりますが,どちらか一方だけでもかまいません。基本的に小学生は授業形式をとっているので中高生向けコースのような「学び放題」はないのですが,毎日学校から帰ってきたら30分だけ宿題する!など毎日学習の習慣化をしたいひとがもしいらっしゃいましたら,一度ご相談ください。