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ミライデザインラボ

室長ブログ

2024年度愛知県高校入試雑感

卒業式も進学のための入学試験も無事全日程を終えました。
がんばってきたみんなお疲れ様でした。希望の学校へ進むみんなも,そうでないみんなも本当によくがんばったと思います。胸をはって人生を一歩すすめましょう,卒業おめでとう!

さて,当ラボでも9名の中学3年生が高校入試にチャレンジしました。
今は少しだけ気を抜いて,ほっと安堵の時です。(まぁしかし進学校へ進むひとは4月からの高校生活へ向けて,高校英語と数学を始めていますが)。

さて,合否だけが重要とは思ってませんが,目標を達成できたのか,そうでないのか,あるいはチャレンジしたのかそうでないのか,自分で決断したのか,振り返ればいろいろと考えることはできると思います。

合格したらうれしいし,不合格なら悔しい,残念な気持ちにはなります。
それを受け止めきれずに,悔やんだり,後悔したり,あるいは反対に合格したことで有頂天になって俺はデキるんだ!と勘違いしてしまったりすることもあるかもしれません。

合格は素晴らしいことで,不合格は人生の汚点だなんて思うかもしれないですね。

けれども,事実は変えられないし,それ自体はあたりまえに起こることなわけです。ここんところを間違えずに昇華して欲しいと思います。つまり合否は人生のひとつの出来事に過ぎないということです。

合格した人にも,そうでなかったひとにも,同様に時間は過ぎていきます。人生は先へとすすむのです。だとすればこれからどうするかを考える方が圧倒的に役に立ちます。

入試は水ものですから,その結果を自分で自由に操ることはできません。
結果は原則によってのみ決まるんですね。

原則というのは,いわば宇宙の法則です。神様が決めたルールと言ってもいいかもしれません。
持ち上げたリンゴは手を離せば下に落ちます。水は低い場所から高い場所へは決して流れません。入学試験の合否は,そのとき出た問題をより多く正答したかどうかで決まります。

それは決して「これまでどれほど努力したのか」だけでは決まらないのです。
あるいは「私が天才かどうか」で決まることもありません。
多くの要因が複雑に絡み合っていて,総合的にその試験の出来不出来を決めます。実力がどれほどあっても揺らぎをゼロにすることはできないのですね。

どれだけ努力しても,どれだけ模試でA判定を積み重ねていても,当日の体調や出された問題への得手不得手,あるいは本当にたまたまその瞬間だけ忘れてしまうこともあるでしょう,そういったその瞬間に起きた事実によってのみ合否が決まり,それまでの過程によって結果が決まることはありません。

もしかしたら,その日に限って朝寝坊をしてしまうこともあるかもしれません。
道を間違えてしまって,ギリギリの到着になったことで焦りが生まれてしまうこともあるでしょう。

とにかく入学試験は一発勝負。
どれだけ備えていても,それだけで合格が決まるなんて事はなく,結果は原則によってのみ決まるのです。

だから,もしもこれを読んでいるあなたが第1希望の学校に合格することができなかった受験生でしたら,あるいは切なくも不合格になってしまったお子さんを見守るお父さんお母さんでしたら,志望校に不合格したことをどうかチャンスなのだと考えてください。次へと繋がるチャンスだと本気で考えてください。

合格したひとの前に拡がる道は,合格できなかったひとが観ることは決してできません。
しかし,同様に合格してしまったひとにも,みなさんの前にある景色を観ることができないという点でいずれも等価値です。

もっとも大事なことは,合格だったとしても,不合格だったとしても,その結果を自分が判断し,行動してきた結果なのだと責任をもって受け止めることができることです。

さて,2024年度の愛知県入試では,ラボ生たちは見事に,岡崎高校,知立東高校,知立高校,安城高校,安城学園高校に合格することができました。

みんな本当にお疲れ様。
どれだけ君たちががんばってきたのかは,君たち自身が知っているだろう。これから先,困ったり,道に迷ったり,がんばれなくなったときに,がんばってきた自分を思い出して,自分って案外がんばれるんだなって気が付いてあげてください。
今はたいへんだけれど必ずたどり着けるんだと気が付いてあげてください。

実は,ただがんばるだけで成長を続けることはできません。
がんばるだけのひとは,がんばることができなくなったときに心が折れてしまうのです。
がんばることができなくなることは誰にでも訪れます。一生懸命にがんばればがんばるほど,本気で目標達成を願えば願うほど,その道程は厳しく,辛いものになります。だから途中で迷ったり,道がみえなくなったり,チカラを使い果たしてしまったりしてがんばることができなくなることがあります。

そんなときがんばるだけのひとはそこでがんばるのを止めてしまうのです。

でも君たちはきっとがんばるだけでなく,どうしてがんばるのか?を知っているでしょう。
どんな目的をもって僕らはがんばっているのか,自分には才能があって,努力を続ければいつか目的を果たせるんだってことを知っているでしょう。

そういう強い信念を心にもっていれば,いつかがんばれなくなっても,しばし休憩し,少し見方を変えて,あるいは誰かに相談したり,思いっきり叫んだりして,もう一回がんばってみよう!と思うことができるでしょう。

ぜひともこれからの人生,勇気を持って,目指す目的に向かってガンガン突き進んでください!


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