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定期テストは良いのに実力テストで点が取れないのはなぜ?違いと正しい勉強法を専門家が解説(2026年4月版)

定期テストは良いのに実力テストで点が取れないのはなぜ?違いと正しい勉強法を専門家が解説

「定期テストではそこそこ取れるのに、実力テストになると急に点が下がるんです」

これは、中学生の保護者から本当によく聞く相談です。

家ではそれなりに勉強している。
提出物も出している。
定期テストでは平均点くらい、あるいはそれ以上は取れている。
なのに、実力テストや模試になると、急に点が下がる。

子ども本人は「勉強したのに」と言う。
保護者からすると、「じゃあ何をしたらいいの?」となる。
ここ、わりとしんどいところです。

でも、先に言ってしまうと、これは珍しいことではありません。
しかも、多くの場合、原因は単純な“やる気不足”ではありません。

定期テストと実力テストでは、そもそも見ている力が違う。

まずはそこを、落ち着いて整理したほうがいいです。

定期テストと実力テストは、似ているようでかなり違う

定期テストは、基本的に範囲が決まっています。

学校で習った単元。
授業で扱った内容。
配られたワークやプリント。
先生が強調したポイント。

つまり、定期テストはかなり乱暴に言えば、**「この範囲を、どれだけ正確に準備して再現できるか」**を見るテストです。

もちろん、それだけではありません。
でも、少なくとも対策は立てやすい。
何をどこまでやればいいかが、ある程度見えています。

一方で、実力テストは違います。

範囲が広い。
前に習った内容も普通に出る。
単元がまたがる。
覚えたことをそのまま出すだけでは通用しない。
問題文を読んで、その場で考えて、引き出して、つなげる必要がある。

つまり、実力テストは、**「身についた力が本当に使える状態になっているか」**を見ているんです。

ここが決定的に違います。

実力テストで点が取れないのは、「勉強していないから」とは限らない

保護者の立場からすると、ここが一番混乱しやすいところです。

定期テストで取れていたのだから、基礎はできているはず。
そう思いたくなる。
でも実際には、そうとは限りません。

定期テストで点が取れていたとしても、それは

  • 出る範囲が見えていた
  • 出題形式に慣れていた
  • 直前に繰り返した内容がそのまま出た
  • 学校ワークの類題で対応できた

という可能性があるからです。

つまり、“その場は乗り切れた”ことと、“本当に定着している”ことは別なんです。

ここを見誤ると、対策がズレます。

点が落ちた。
じゃあ、もっと勉強時間を増やそう。
問題集を増やそう。
塾の回数を増やそう。

もちろん、それで改善する場合もあります。
でも、土台があやしいまま量だけ増やしても、正直、しんどいわりに伸びません。
ザルに水を注ぐって、ほんとにこういう感じ。

実力テストは「覚えたか」より「使えるか」を見ている

定期テスト対策では、比較的うまくいきやすい勉強があります。

用語を覚える。
漢字や単語を覚える。
重要表現を何度か書く。
ワークを繰り返す。
答えを見て直す。

こういう勉強は、範囲が明確なテストにはかなり効きます。

でも、実力テストで問われるのは、それだけではありません。

  • 前に習ったことを思い出せるか
  • 少し形が変わっても対応できるか
  • 問題文から必要な情報を拾えるか
  • 知識どうしをつなげられるか
  • 自分で考えて答えを組み立てられるか

このあたりが弱いと、実力テストで点が伸びません。

だから、実力テストで苦しむ子を見るときに大事なのは、
「この子は何を覚えていないのか」だけじゃないんです。

「この子は、覚えたことを使える形にできているか」
ここを見ないと、本当の原因にたどり着きません。

しかも厄介なのは、「できているつもり」になりやすいこと

ここが、かなり大事です。

中学生の勉強って、表面上はできているように見えることがあるんです。

ノートは取っている。
提出物も出している。
ワークの丸つけもしている。
定期テストではそこそこの点も取れる。

でも、実際に中身を見ると、

「前の単元が抜けている」
「似た問題しかできない」
「少しひねられると止まる」
「自分で説明できない」

ということが普通にあります。

この状態でいちばん危ないのは、本人が怠けているからでも、保護者が見ていないからでもありません。

“一見、なんとかなって見える”ことです。

だから発見が遅れる。
そして、実力テストや模試で、いきなりボロっと出る。

なかなか意地悪な仕組みです。

特に英語は、このズレが表面化しやすい

ここで、あえて英語の話をします。

実力テストで差が出やすい教科はいくつかありますが、なかでも英語はかなり典型です。
なぜかというと、英語は単語や文法の暗記だけではなく、文の骨格をつかむ力が必要だからです。

たとえば、こんな子は少なくありません。

単語はそこそこ覚えている。
教科書の本文も見れば意味はだいたいわかる。
学校ワークもやっている。
でも、自分で英文を作らせると不安定。
長文になると、急に読めなくなる。

こういう場合、問題は「難しい英語ができないこと」ではありません。

むしろ逆で、
中学英語の基礎の基礎が、まだ運用できる形になっていないことが多いんです。

たとえば、

I am play tennis.

こういう英文を書いてしまう子。
これはただのうっかりミス、では済まないことがあります。

be動詞と一般動詞の違い。
文の骨格。
主語と動詞の関係。
そういった“英語の土台”が、まだ頭の中で整理しきれていないサインかもしれません。

しかも、この手のズレは、定期テストの範囲学習では見逃されやすいんです。

ワークで見た形なら解ける。
授業でやった例文ならなんとなくいける。
でも、実力テストで単元が混ざると崩れる。

英語で点が安定しない子の多くは、ここに根っこがあります。

数学や国語でも起きる。でも英語は「見逃されやすい」

もちろん、これは英語だけの話ではありません。

数学なら、計算はできるのに文章題になると止まる。
公式は覚えているのに、どれを使えばいいかわからない。
国語なら、漢字や知識は取れるのに、読解になると点が安定しない。

どの教科でも、
「覚えている」と「使える」の間には、けっこう大きな谷があります。

ただ、その中でも英語はやっかいです。

なぜなら、定期テストでは“なんとなく乗り切れてしまう”ことがあるから。
単語、熟語、並べ替え、教科書本文、ワーク反復。
これでそこそこ取れてしまうことがある。

でも、本当はその下で、

  • 主語と動詞の関係があやしい
  • 日本語と英語の語順がつながっていない
  • 疑問文と否定文の作り方があやしい
  • 人称代名詞の使い分けが弱い
  • 読めても書けない、わかっても作れない

みたいなことが起きている。

ここが実力テストで一気に出ます。

だからアタシは、
「実力テストで英語が取れない子は、応用力不足というより、基礎の運用不足」
だと思っています。

では、どう勉強すればいいのか

ここからが本題です。

実力テストで点が取れない子に必要なのは、
ただ問題を増やすことではありません。

まず必要なのは、どこで止まっているのかを見つけることです。

やみくもに勉強量を増やす前に、次の問いを立てたほうがいい。

この子は、

覚えていないのか。
理解できていないのか。
思い出せないのか。
使えないのか。
読めないのか。
組み立てられないのか。

ここが違うだけで、対策はまるで変わります。

定期テスト型の勉強だけでは足りない

定期テストで結果が出やすい勉強は、悪ではありません。
むしろ必要です。
ただ、それだけでは足りない。

実力テストに向けて必要なのは、

見てわかる勉強に加えて、
思い出す勉強
自分で組み立てる勉強です。

たとえば英語なら、

見て覚える
解いて直す
だけでなく、

日本語から英語の骨格を言ってみる。
肯定文を否定文や疑問文に変える。
主語だけ変えて言い換える。
前に習った単元を混ぜて出す。
一度できた問題を、数日後にもう一度やる。

こういう練習が効きます。

数学でも同じです。
解法を見て「わかった」ではなく、
何も見ずに自分で再現できるか。
条件が少し変わっても対応できるか。
式の意味を説明できるか。

国語でも同じです。
なんとなく読むのではなく、
何が問われているのか。
どこに根拠があるのか。
どうしてその答えになるのか。

要するに、
“解いたことがある”を増やすより、“自分で取り出せる力”を育てることが大事なんです。

勉強法を変えるなら、「今」がいい

これはほんとにそう。

学年が進みきってから立て直すより、
今のほうがずっといいです。

なぜなら、学校の勉強は積み上げだからです。

前の内容があやしいまま、次へ行く。
次もわかったような気がする。
でも、その下の土台が薄い。
すると、どこかで一気に苦しくなる。

特に英語は、この傾向が強いです。

最初の文の骨格。
be動詞と一般動詞。
三単現。
疑問文と否定文。
代名詞。
このへんが曖昧なまま進むと、あとでかなり苦しくなります。

しかも、本人は「自分は英語が苦手なんだ」と思い込みやすい。
でも実際には、英語そのものが苦手なんじゃない。
土台の確認が不十分なまま進んでしまっただけというケースが少なくありません。

ここ、ちょっと救いのある話でもあるのよ。
才能がないんじゃなくて、順番がズレただけかもしれないから。

保護者が見るべきポイントは、「努力しているか」だけじゃない

家で勉強しているか。
宿題をやっているか。
提出物を出しているか。
もちろん大事です。

でも、実力テストで点が取れないときに見るべきなのは、それだけではありません。

本当に見るべきなのは、

その勉強が、ちゃんと力になる形で積み上がっているか

です。

がんばっているのに点が伸びない子はいます。
むしろ、まじめな子ほど苦しむこともあります。
ちゃんとやっているのに結果が出ないと、自分を責めやすいから。

だからこそ、
「もっと頑張りなさい」より先に、
「何がズレているのか」を見てあげたほうがいい。

努力不足の話にするのは簡単です。
でも、それだと雑なんです。

実力テストで点が取れない子は、まず“つまずきの場所”を見つけたほうがいい

ここまで読んで、

「うちの子、まさにこれかもしれない」
そう感じたなら、まずやるべきことは一つです。

闇雲に問題集を増やす前に、つまずきの場所を見つけること。

どこが抜けているのか。
どこから崩れているのか。
何が“わかっていない”のではなく、“使えていない”のか。

これが見えないまま勉強しても、効率が悪い。
しんどいわりに成果が出にくい。
しかも本人が自信をなくしやすい。

特に英語は、見た目よりずっと“土台の診断”が大事です。

単語不足なのか。
文法の理解不足なのか。
文の骨格が取れていないのか。
疑問文や否定文で崩れるのか。
日本語から英語への変換で止まるのか。

ここが見えるだけで、勉強はかなり変わります。

まとめ。
実力テストで点が取れないのは、「本当の基礎」があやしいサインかもしれない

定期テストは取れる。
でも実力テストで崩れる。

それは、よくあることです。
でも、軽く見ないほうがいい。

なぜならそこには、

覚えたことを再現する勉強から、
使える力に変える勉強へ切り替えるべきタイミング

が来ているサインがあるからです。

そして、とくに英語では、
“応用ができない”のではなく、
“基礎の基礎がまだ使える形になっていない”
ということが本当によくあります。

もし今、

定期テストはそこそこ取れているのに実力テストで伸びない。
英語になると急に不安定になる。
何をやらせればいいのか、もうよくわからない。

そんな状態なら、
根性論で押し切る前に、
まずは一度、土台を見直してみてください。

遠回りに見えて、たぶんそれがいちばん早いです。


ミライデザインラボでは、
中学英語の「基礎の基礎」にしぼって、どこでつまずいているのかを見極めるつまずき診断を行っています。

単語が足りないのか。
文法が整理できていないのか。
それとも、もっと手前の「文の骨格」で止まっているのか。

英語は、原因が見えれば立て直しやすい教科です。
「勉強しているのに伸びない」が続いているなら、まずはそこを一緒に確認してみませんか。

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