愛知県公立高校入試・内申点と当日点の標準計算ツール

愛知県教育委員会の公式資料では、「内申点」「当日点」ではなく、「評定合計」「評定得点」「学力検査合計得点」という言葉を使います。本記事では、検索や日常会話で使われる表現に合わせ、評定に関する点を「内申点」、学力検査合計得点を「当日点」と表記します。また、傾斜配点を行わない通常の計算を、説明の便宜上「標準計算」と呼びます。「標準計算」は愛知県教育委員会の公式な方式名称ではありません。

正式な計算に使う数字は、中学校が調査書情報へ登録する第3学年の9教科評定合計です。手元の通知表を入力する場合、結果は現時点の参考値であり、出願時の正式な評定得点とは限りません。9教科は、国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術家庭・外国語で、5段階評定の合計は通常9〜45です。

2027年度 傾斜配点対象外・5方式計算

志望校・学科が上記の対象ではないことを公式資料で確認してから使ってください。

計算機を読み込み中です。読み込みが終わらない場合は、下の式を使って手計算してください。

評定得点/90

方式別の計算結果/—

対象確認後に計算結果を表示します。

方式別の数値は校内順位を決める基礎資料の一つです。実際の校内順位は、調査書情報を十分に尊重し、学力検査、実施校の面接・特別検査等も含めて総合的に決定されます。合格可能性やボーダーを判定するものではありません。

「内申点」は45点、それとも90点?

日常会話では、通知表9教科の評定合計を「内申点」と呼ぶことが多くあります。9教科がすべて5なら、合計は45です。

傾斜配点対象外の標準計算では、その評定合計を2倍した数を「評定得点」とし、最高90点で扱います。

評定合計から、入試で使う評定得点へ
通知表9教科5段階評定の合計最高45
評定得点評定合計 × 2最高90

たとえば評定合計が30なら、評定得点は60です。評定合計が36なら、評定得点は72です。

令和9年度の入試Q&Aでは、調査書情報の「学習の記録」は第3学年とされています。推薦選抜では、第3学年の学習の記録を含む調査書情報に加え、推薦情報へ第2学年の学習の記録も登録されます。一般選抜と推薦選抜を混同しないようにしてください。

当日点は5教科110点満点

全日制一般選抜の標準配点では、学力検査は国語・数学・社会・理科・外国語(英語)の5教科です。各教科22点、合計110点満点です。一部の学科と全日制単位制高校には傾斜配点や換算があるため、先の注意に該当する場合は標準計算を使えません。

学校の定期テストが500点満点でも、その点数を110点へ換算して使うわけではありません。模試や実力テストの点数も、公式の計算式へ直接入力する点ではありません。

模試・実力テストは、今の理解度や入試問題への対応を考える材料として使います。学校の実力テストを通知表の評価にどう使うかは学校ごとに確認が必要です。

Ⅰ〜Ⅴ、5つの計算方式

各高校・学科は、全日制一般選抜でⅠ〜Ⅴのいずれかを選びます。次の式と最高点は、傾斜配点対象外の標準計算に限ります。

傾斜配点対象外の標準計算
方式公式の計算式最高点重み
評定得点+学力検査合計得点200均等
評定得点×1.5+学力検査合計得点245評定を重くする
評定得点+学力検査合計得点×1.5255当日点を重くする
評定得点×2+学力検査合計得点290評定をさらに重くする
評定得点+学力検査合計得点×2310当日点をさらに重くする

最高点が方式ごとに違うため、ⅠとⅤの計算結果をそのまま横に並べ、「Ⅴのほうが点が高いから有利」とは判断できません。志望校が採用する一つの方式で確認します。

方式別の数値は校内順位を決める基礎資料の一つです。実際の校内順位は、調査書情報を十分に尊重し、学力検査、実施校の面接・特別検査等も含めて総合的に決定されます。計算結果は合否判定そのものではありません。

令和9年度に各高校・学科が選ぶ方式は、一般選抜の面接実施の有無・校内順位決定方式(愛知県公式PDF)で確認できます。同じ高校でも学科によって方式が違う場合があるため、校名だけで決めないでください。

1点上がると、計算上はどう変わる?

傾斜配点対象外の標準計算では、通知表9教科の評定合計が1上がると、評定得点は2上がります。そのうえで方式Ⅱなら1.5倍、方式Ⅳなら2倍されます。

標準計算で1点上がったときの変化
変化
評定合計が1上がる+2+3+2+4+2
当日点が1上がる+1+1+1.5+1+2

この表は、どちらか一方だけ勉強すればよいという意味ではありません。評定は日々の学習や学校での評価、当日点は5教科の入試問題への準備と関係します。時期や現在地によって、今日できる行動が違います。

2027年度から調査書情報の3項目が削除

令和9年度、つまり2027年4月に入学する人が受検する入試から、愛知県の公立高校へ登録する調査書情報から次の3項目が削除されます。

  1. 性別
  2. 行動の記録
  3. 出欠の記録

これは愛知県教育委員会の変更点リーフレットで公表されています。

「出欠の記録」が調査書情報の登録項目から削除されることと、学校生活や学習をどう考えるかは別の話です。また、これとは別に長期欠席者等にかかる選抜方法が案内されています。対象は全日制課程の一般選抜と、定時制課程・通信制課程です。申請する場合は、出願の際にWeb出願システムで「長期欠席者等選抜申請」を行い、あわせて欠席の理由や志望の動機などについての自己申告を登録します。「欠席は何にも関係しない」と広げて解釈せず、対象条件と手続を中学校へ確認してください。

2027年度の主な入試日程

全日制の主な日程は次のとおりです。

2027年度(令和9年度)全日制の主な入試日程
区分日程
推薦選抜の出願2027年1月25日〜2月1日
推薦選抜の面接・特別検査面接は2月4日。特別検査は対象学科で2月4日、音楽科は2月4日・5日
推薦選抜の合格発表2027年2月8日
特色選抜の出願2027年1月25日〜2月1日
特色選抜の面接・入学検査2027年2月4日(2月5日にも実施する場合あり)
特色選抜の合格発表2027年2月8日
一般選抜の出願2027年2月8日〜2月16日
一般選抜の志願変更2027年2月17日
一般選抜の学力検査2027年2月24日
一般選抜の面接Aグループ2月25日、Bグループ2月26日(実施校のみ)
一般選抜の特別検査Aグループ2月25日、Bグループ2月26日(対象学科のみ)
一般選抜の合格発表2027年3月8日

外国人生徒等選抜と全日制単位制高校にかかる選抜は、出願が1月25日〜2月1日、面接・入学検査等が2月4日、合格発表が2月8日です。連携型選抜など、日程が異なる選抜もあります。

日程は令和9年度愛知県公立高校入試実施日程(愛知県公式PDF)に基づきます。出願方法や検査内容を含め、受検時には必ず最新の公式資料と中学校からの案内を確認してください。

計算した後、勉強へどうつなげる?

計算ツールへ数字を入れるだけでは、次の点は増えません。結果を見たら、今日できる一つへ戻します。

評定について確認する

通知表の数字だけを見て、短期間でいくつ上げられると決めつけないようにします。各教科で何が評価材料になるか、現在の授業、提出物、定期テスト、実技などを学校の先生に確認します。

当日点について確認する

過去問や入試形式の問題を解いたら、合計点だけでなく失点を分けます。

  • 習った知識を忘れていた
  • 解き方を選べなかった
  • 条件や設問を読み違えた
  • 時間が足りなかった
  • まだ習っていない内容だった

最初の1年分の扱いは、高校入試の過去問はいつから?で整理しています。

計算結果を、今日の一つへ変える
方式を確認評定と当日点を入力現在地を記録
答案を見る止まった理由を分ける一単元を選ぶ
解説を閉じる類題を一問解く次の週へつなぐ

受験勉強全体の入口が決まっていない場合は、英語・数学の優先順位と最初の7日間から始められます。

よくある質問

中1・中2の成績は一般選抜の評定得点に入りますか?

令和9年度入試の調査書情報に登録される「学習の記録」は第3学年です。ただし、中1・中2の内容は中3の授業や入試問題の土台になります。また推薦選抜の推薦情報には第2学年の学習の記録も登録されるため、選抜方法を分けて確認してください。

実力テストの点数は、入試の計算式へ入りますか?

愛知県が示す一般選抜の計算式へ入るのは、評定得点と学力検査合計得点です。実力テストの点数そのものを入力する式ではありません。実力テストは現在地や復習単元を考える資料として使い、通知表の評価への扱いは学校へ確認してください。

計算結果が何点なら合格ですか?

一律の合格点は出せません。学校・学科、年度の受検者、選択方式などが関係し、県も方式別の数値を基礎資料として総合的に校内順位を決めるとしています。計算ツールは、制度と現在地を理解するために使ってください。

内申と当日点は、どちらを優先すべきですか?

志望校・学科の方式と、今から動かせるものを見て決めます。どちらかをゼロにするのではなく、評定に関わる学校の学習を続けながら、入試問題で止まった単元を一つずつ確認します。

まとめ

2027年度の愛知県公立高校・全日制一般選抜の標準計算では、3年生の9教科評定合計を2倍した評定得点と、5教科110点満点の学力検査得点を使います。一部の学科と全日制単位制高校には別の配点・換算があります。

高校・学科が選ぶ方式はⅠ〜Ⅴ。評定を重くする方式、当日点を重くする方式があります。

  1. 志望校・学科の方式と、傾斜配点の対象かどうかを公式資料で確認する
  2. 計算ツールへ現在の数字を入れる
  3. 合否を決めつけず、答案から今日戻る一単元を選ぶ

今日の一つは、志望校・学科の方式を一つ確認することです。

安城市で高校入試の学習を相談したい方は、高校入試対策をご覧ください。地域の入試情報と学習の考え方は、安城市の高校入試対策ガイドにもまとめています。

この記事の確認資料

制度・日程の最終確認:2026年9月14日(確認者:手島稜二)