最初に決めるのは勉強時間ではなく「戻る場所」

「今日から毎日3時間勉強する」と決めても、何をするかが曖昧なら時間だけが過ぎてしまいます。

最初に確認したいのは、どの問題で、どのように止まっているかです。

英語と数学の問題を少し解き、間違いを次の3種類に分けます。

A:やり方はわかるが、ミスをした

途中式、符号、つづり、三単現のsなど、考え方はわかっているのに間違えた問題です。

これは、書き方や確認方法を整える対象です。

B:解説を読めばわかるが、自分では始められない

公式や文法は見たことがある。でも、問題を前にすると何を使うか決められない状態です。

これは、例題を見たあと、何も見ずに同じ流れを再現する練習が必要です。

C:解説に出てくる言葉や式からわからない

英語ならbe動詞と一般動詞、数学なら方程式や比例など、前の単元へ戻ったほうがよい状態です。

現在地がA、B、Cのどこかで、最初の勉強は変わります。学年だけを見て全員が同じページから始める必要はありません。

英語は「単語だけ」から始めない

高校入試に英単語は必要です。ただ、単語帳だけを何週間も続け、その後で文法や長文へ進む形にすると、覚えた単語を文の中で使う機会がありません。

英語の最初の確認は、次の順番がおすすめです。

  1. 短い日本語を英文にできるか
  2. 主語の次にbe動詞・一般動詞・助動詞のどれを置くか
  3. 現在・過去・未来を使い分けられるか
  4. 疑問文と否定文に変えられるか
  5. 一文の主語と動詞を見つけられるか

単語は毎日少しずつ続けながら、短い英文を作る練習も入れます。

英作文で語順から迷う場合は、中学生が英作文で語順に迷う理由で確認する場所を整理できます。高校入試英語の全体の順番は、高校受験の英語は何から始める?も参考になります。

数学は「解けなかった単元名」だけで決めない

数学で一次関数を間違えたから、一次関数だけをやり直す。

それで解決する場合もありますが、途中の計算や方程式で止まっていることもあります。

数学は、解けなかった問題を次のように分けます。

  • 計算の途中で間違えた
  • 問題文から式を作れなかった
  • 使う公式や考え方を選べなかった
  • 図やグラフの情報を読み取れなかった
  • 解き方はわかったが時間が足りなかった

たとえば、一次関数の文章題で式を作れない場合でも、比例の考え方へ戻るのか、方程式の立て方へ戻るのかで練習は変わります。

文章題で式を立てる前に止まる場合は、計算はできるのに文章題が解けない中学生へも確認してください。

数学全体の学び方は、安城市の中学生向け数学ガイドで案内しています。

最初の7日間でやること

最初の1週間は、受験勉強を完成させる期間ではありません。

自分がどこから進めるかを確かめ、翌週も続けられる形を作る期間です。以下は英数の復習を始めるための一例で、1日の勉強全体をこの量で済ませる計画ではありません。

1週間で「次にやること」を決める
  1. 1日目少し解く
  2. 2日目間違いを分ける
  3. 3日目英語を確認
  4. 4日目数学を確認
  5. 5日目もう一度解く
  6. 6日目類題で試す
  7. 7日目翌週を決める

1日目:英語と数学を少しずつ解く

学校の実力テスト、模試、受験用問題集などから、英語と数学をそれぞれ30分程度解きます。

この日は点数を競うより、止まった問題に印をつけます。

2日目:間違いをA・B・Cに分ける

解答と解説を見て、ミス、再現不足、前の単元の不足に分けます。

わからない問題を全部「苦手」にまとめないことが大切です。

3日目:英語の戻る場所を一つ決める

be動詞と一般動詞、時制、疑問文、英作文などから、一番手前で止まっているところを一つ選びます。

15〜30分で基礎を確認し、短い問題を自分で解きます。

4日目:数学の戻る場所を一つ決める

計算、方程式、関数、図形などから一つ選びます。

例題を読んだら、解説を閉じて、自分で途中式を書けるかを確認します。

5日目:同じ内容をもう一度解く

新しい単元へ急がず、3日目と4日目に扱った内容をもう一度解きます。

正解したかだけでなく、何も見ずに始められたかを見ます。

6日目:少し違う問題で試す

数字や聞かれ方が変わった類題を解きます。

同じ答えを覚えていたのではなく、考え方を使えたかを確認します。

7日目:翌週の一つを決める

1週間の記録を見て、次の一つを決めます。

  • 同じ単元をもう1週間続ける
  • 一つ次の単元へ進む
  • 一人では判断しにくいので質問する

「英語を全部」「数学を全部」ではなく、次の7日間で確認する範囲を言葉にします。

入試問題を使って次の課題を探したい方は、過去問を始める時期と最初の1年分の使い方へ進んでください。未習問題の扱いと、解いた後に戻る内容の決め方を紹介しています。

定期テスト期間はどうする?

受験勉強を始めても、学校の定期テストは続きます。

テスト前に受験勉強を完全に止める必要はありません。ただし、同じ量を無理に続ける必要もありません。

たとえば、受験用の勉強を次のように小さく残します。

  • 英単語を10分
  • 英作文を2文
  • 数学の計算を3問
  • 前週の間違いを1問

短くても接点を残しておくと、定期テスト後に再開しやすくなります。

問題集を増やす前に、一冊の使い方を見る

受験勉強を始めると、新しい問題集が必要に見えます。

でも、すでに持っている学校教材や問題集で、次のことができているかを先に確認します。

  • 解いた日が残っている
  • 間違いに印がある
  • 解説を閉じて解き直した
  • 数日後にもう一度確認した
  • できなかった理由が一言残っている

教材の冊数より、間違えた後の戻り方のほうが、最初の1週間では重要です。

安城市で高校入試の準備を考えている方へ

入試までに必要な内容は、今の理解度、志望校、学校の進み方によって変わります。

ミライデザインラボでは、学校で習った内容をどこまで自分で使えるかを確認し、英語・数学の戻る場所と次に進む内容を整理しています。

安城市での高校入試対策の考え方は、安城市の中学生・高校入試対策ガイドをご覧ください。

愛知県公立高校を受検する場合は、2027年度の内申点・当日点計算ツールで、志望校の方式と現在の数字を確認できます。

まとめ

中3の受験勉強は、最初から長時間やることより、戻る場所を決めることから始めます。

  1. 英語と数学を少し解く
  2. 間違いをA・B・Cに分ける
  3. 英語で一つ、数学で一つ戻る場所を決める
  4. 同じ問題と類題で再現できるか確かめる
  5. 次の7日間でやる一つを決める

受験勉強の入口で必要なのは、3年分を一度に背負うことではありません。

今わかっていることと、次に確認することを分ける。そこから、受験までの学習をつないでいきます。

中3の夏・秋から塾を検討している方は、9月以降に確認したい4つへ進んでください。中2から準備を始める方は、英語・数学の戻る単元の決め方を使えます。

ほかの学習記事も見たいときは、中学生の勉強・成績ガイドからどうぞ。