中2の受験準備は、過去問より先に現在地を確認する

入試問題には、中2ではまだ習っていない内容も含まれます。点数だけを見るために過去問を解くと、未習による失点と、習ったのに使えなかった失点が混ざります。

最初に使うのは、次のような手元の資料です。

  • 最近の定期テストや実力テストの答案
  • 学校ワークで間違えたページ
  • 小テスト
  • 教科書の章末問題
  • 何も見ずに解ける短い確認問題

一回の正誤から能力を決めつけません。日を空けた問題や、少し形が変わった問題でも同じようにできるかを見ます。

「受験勉強を始める」を、小さな確認へ変える
答案を見る止まった一問を選ぶ理由を確かめる
前の単元へ戻る基本を1〜2問自力で再現する
日を空ける類題を1問次を決める

まず、間違いを三つに分ける

答案を見たら、間違えた問題を全部「苦手」にまとめず、次の三つに分けます。

A:やり方はわかるが、途中で間違えた

計算の符号、英単語のつづり、問題番号の転記などです。何を確認すれば防げるかを一つ決めます。

B:解説を読めばわかるが、自分では始められない

習った記憶はあるけれど、問題を見たときに方法を選べない状態です。例題を読んだ後、解説を閉じて最初の一行を書けるかを試します。

C:解説に出てくる言葉や式からわからない

英語ならbe動詞、数学なら方程式など、支えになる前の単元へ戻ります。

この分類は診断名ではありません。「次に何を試すか」を決めるための記録です。

英語は、文の中心を作れるかから確かめる

英語は、単語だけ、文法だけと分けすぎず、短い文の中で確認します。

次の日本語を英語にできるか試してください。

  1. 私はテニス部です。
  2. 私は毎日テニスをします。
  3. 私は昨日テニスをしました。
  4. あなたは毎日テニスをしますか。

答え合わせでは、つづりだけでなく次を見ます。

  • 主語を決めたか
  • be動詞か一般動詞かを選べたか
  • 時制を選べたか
  • 疑問文で語順を変えられたか
英語で戻る場所の例
I am in the tennis club.be動詞で状態am / is / are
I play tennis.一般動詞で動作play / plays
Do you play tennis?疑問文Doを前へ

be動詞と一般動詞の選び方で止まったら、be動詞と一般動詞の違いへ戻ります。単語はわかるのに並べ方で迷う場合は、英作文の語順を決める方法を確認します。

「英語が全体的に不安」という場合は、中学英語をどこからやり直すかで順番を整理できます。

数学は、問題名より途中の一行を見る

「一次関数を間違えた」だけでは、戻る単元を決めきれません。答案の途中を見ます。

たとえば二点 (1, 3)(3, 7) を通る直線の式を求める問題なら、次のどこで止まるかを確認します。

  1. 座標から、xとyの変化を読める
  2. 傾きを (7 − 3) ÷ (3 − 1) で求められる
  3. y = ax + b に座標を代入できる
  4. bを求めて式にできる

2で止まるなら変化の割合、3で止まるなら文字式や方程式、問題文から座標を取り出せないなら表・グラフの読み方へ戻るかもしれません。

関数の式・表・グラフの関係は、一次関数で最初に確認する3つで例題を使って確認できます。計算中の符号ミスが続く場合は、ケアレスミスを減らす途中式も参考にしてください。

英語と数学で「戻る単元」を一つずつ決める

確認問題をたくさん解くことより、次の一つを言葉にすることを目標にします。

| 教科全体の言い方 | 戻る場所を小さくした言い方 | | --- | --- | | 英語が苦手 | be動詞の疑問文で語順が止まる | | 長文が読めない | 一文の主語と動詞を見つけられない | | 数学が苦手 | 方程式で移項後の符号を間違える | | 関数がわからない | 二点から傾きを求めるところで止まる |

右側まで小さくできたら、今日の教材と問題数を選べます。

どこから確かめるか自分だけでは決めにくい場合は、30問診断も入口として使えます。結果だけで決めつけず、実際の答案や問題を解く様子と合わせて次を選んでください。

2週間は、学校の学習と復習を並べて進める

中2では、今学校で習っている内容も次の学年の土台になります。受験準備のために、学校の学習を止めて中1の最初から全部やり直す必要はありません。

学校の課題を進めながら、英語と数学の戻る単元を短く入れます。

最初の2週間の一例
  1. 1日目答案を集める
  2. 2日目英語を確認
  3. 3日目数学を確認
  4. 4日目英語を一単元
  5. 5日目数学を一単元
  6. 6日目類題で試す
  7. 7日目次週を決める

2週目:同じ単元を別の問題で確認し、自力で始められたら次の一つへ進みます。止まったら範囲をさらに小さくします。

1日に受験復習だけを何時間も置く計画ではありません。部活動、学校課題、定期テストの日程を含め、続けられる時間にします。

できたかどうかは、翌日の一問で確かめる

解説を読んだ直後や同じ問題の二回目は、手順を覚えていて解けることがあります。

次の日に、数字や聞かれ方が少し違う一問を解きます。

  1. 答えを見ずに始める
  2. 自分の根拠や途中式を残す
  3. 答え合わせをする
  4. 止まった場所を一言で記録する

正解ならすぐに単元全体を「完成」とせず、少し時間を空けてもう一度。間違いなら教科書の最初へ戻るのではなく、止まった一行へ戻ります。

中3になるまでに残したいもの

中2の終わりまでに、3年分の受験教材を終わらせることが目的ではありません。

次のものが残っていると、中3の学習を始めやすくなります。

  • 自分が戻る単元を記録したページ
  • 解説なしで解き直せた問題
  • まだ質問したい問題
  • 英単語や計算を続ける短い習慣
  • 学校のテスト日程と振り返り

中3で受験勉強全体を組むときは、英語・数学の優先順位と最初の7日間へつなげられます。

まとめ

中2から高校受験の準備を始めるなら、難しい過去問へ急ぐ前に、英語と数学で戻る単元を一つずつ決めます。

  1. 最近の答案と学校ワークを集める
  2. 間違いをA・B・Cに分ける
  3. 英語は短い文、数学は途中の一行で止まる場所を見る
  4. 基本を確認し、翌日に類題を一問解く
  5. 学校の学習と復習を並べて続ける

今日の一つは、英語か数学の答案を一枚出し、最初に自力で始められなかった問題へ印をつけることです。

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