どこで読めなくなるかを確かめる

まず、最近解いた長文から、意味がつかめなかった一文を選びます。

  • 単語を調べると意味がわかる:語彙を確認する練習が必要
  • 単語を調べても意味がつながらない:文の組み立てを確認
  • 一文ずつはわかるが話を追えない:代名詞や文同士の関係を確認
  • 時間があれば読める:正確さを保ちながら読む速さを練習

当てはまるものが複数あっても構いません。この記事では、二つ目と三つ目を中心に扱います。

まず短い文で、中心を見つける

My brother plays tennis after school.

「誰が」はMy brother、「どうする」はplaysです。tennisは何をするか、after schoolはいつするかを補っています。

中心を決めて、情報を足す
主語
My brother
動詞
plays
何を
tennis
いつ
after school

私の兄は → テニスをする → 放課後に。

主語は必ず一語とは限りません。My brotherのような、ひとまとまりの場合もあります。「最初の単語だけに線を引く」と決めず、誰を表している部分かを見ます。

主語を説明する言葉を分ける

次は少し長い文です。

The girl with a red bag is my sister.

girl、bag、sisterの意味がわかっていても、全部を同じ重さで並べると関係が見えにくくなります。

文の中心は「その女の子は、私の姉(妹)です」。with a red bagは、どの女の子かを説明しています。

赤いかばんは、女の子の説明

The girl [with a red bag] / is / my sister.

主語全体:The girl with a red bag
主語の中心:girl
動詞:is

説明部分を角かっこで囲むと、主語と動詞の関係が見やすくなります。ただし、囲んだ部分を無視してよいわけではありません。中心がわかったら「赤いかばんを持った」を戻し、どの人物なのかまで読み取ります。

動詞は、ひとまとまりで見ることもある

動詞らしい単語を一つ見つけて終わると、意味を取り違える場合があります。

  • She is reading a book.:is readingで「読んでいる」
  • He can swim.:can swimで「泳げる」
  • This book was written in English.:was writtenで「書かれた」

進行形や受動態、助動詞を学んでいる場合は、その組み合わせまで確認します。特に、notを落とすと意味が反対になります。「している」「できる」「していない」まで含めて、文の中心を読みます。

接続詞があれば、中心が二つないかを見る

I stayed home because it was raining.

この文には、I stayedとit was rainingという二つの中心があります。becauseは、理由をつないでいます。

何をしたかと、その理由をつなぐ
I stayed home.
家にいた
because
なぜなら
it was raining
雨が降っていた

雨が降っていたので、私は家にいました。

「主語と動詞は一文に一組」と決めてしまうと、接続詞の後ろを読み落とします。because、when、ifなどが出てきたら、その先にも主語と動詞のまとまりがあるかを確認してください。

なお、andやbutは単語だけをつなぐ場合もあります。記号のように機械的に区切らず、何と何をつないでいるかを見ます。

長文では、代名詞が指すものを戻して読む

一文ずつ意味が取れても、he、she、it、theyが誰や何を指すかわからなくなると、話を追えません。

Mika bought a book yesterday. She read it on the train.

SheはMika、itはa bookを指します。「ミカが本を買い、その本を電車で読んだ」と、二つの文がつながります。

代名詞が出てきたら、前の文などに戻って候補を探します。単数か複数か、人か物か、意味が自然につながるかを合わせて確認します。直前の名詞が必ず答えになるわけではありません。

短い段落で試してみよう

次の英文を読み、主語と動詞に印をつけてから質問に答えてください。

Yuta has a friend in Australia. His friend sends him emails every week. Yuta reads them after dinner because he wants to learn English.

  1. 2文目の主語はどの部分ですか。
  2. himとthemは、それぞれ何を指しますか。
  3. ユウタがメールを読む理由は何ですか。
答えと読み方を確認する

1:His friendです。動詞はsends。「彼の友達が送る」という中心を先に押さえます。

2:himはYuta、themはemailsを指します。友達がユウタにメールを送り、ユウタがそのメールを読んでいます。

3:英語を学びたいからです。becauseの後ろが理由。after dinnerは「夕食後に」という時の情報です。

3文目にはYuta readsとhe wantsという二つの中心があります。wants to learnは「学びたい」という意味のまとまりです。

正しく答えられたら、どの言葉を根拠にしたかも指してみてください。「なんとなくそんな話だった」から、本文に戻って確かめる読み方へ進めます。

1日10分の練習例

まずは教科書や手持ちの問題集から、3〜5文の短いまとまりを選びます。

  1. 知らない単語を確認する
  2. 主語と動詞、助動詞などに印をつける
  3. 主語を説明する部分を囲む
  4. 接続詞と代名詞のつながりを確かめる
  5. 印を見ながら意味を説明し、最後に英文をもう一度読む

目安の10分を超えるほど難しい場合は、扱う文を減らします。使われている文法が未習なら、先にその例文を確認してください。

最初は時間を気にせず、正確に関係をつかみます。慣れてきたら、印を減らして同程度の新しい文章を読みます。同じ文章の再読で速くなったことだけで、初めての長文も読めると判断しないようにします。

英文を作るときの語順も確認したい方は、英作文で主語の次に何を置くかへ。入試英語全体の学習順は、高校受験の英語は何から始める?で整理しています。

英語の学び方を広く確認したい場合は、安城市の中学生向け英語ガイドもご覧ください。今日の長文から意味がつながらなかった一文を選び、まず主語と動詞を探すところから始めてみましょう。