「平均点より少し上だった」「前より10点下がった」。テストが返ってくると、まず点数が気になりますよね。頑張った分、ほっとしたり、悔しくなったりするのは自然です。
ただ、答案をしまう前に少しだけ見てほしいことがあります。それは「次も同じ問題で止まりそうか」です。今回の点数を変えることはできませんが、答案を使って次の練習は変えられます。全部を最初から解き直すのが大変なら、三問から始めましょう。
復習のゴールは、赤い答えを写すことではない
学校のテスト直しには、提出方法の決まりがある場合があります。まずはその指示を守ってください。そのうえで、正答を書いたあとに一つだけ確認を加えます。「答えを隠しても、自分でできるかな?」です。
答えを見ながら書けることと、次のテストで書けることには違いがあります。解説を読んで分かったところから、見ずに試すところまで進めると、まだ練習が必要な場所が見つかります。
今回紹介するのは、①間違いを分ける、②三問選んで直す、③時間を空けて確かめる、の三段階です。ノートをきれいに作り込むより、短くても最後の確認まで行いましょう。
第1段階 ×の理由を四つに分ける
答案の×を見て、まず次のどれに近いか小さく書きます。
- 知らない:単語や公式の意味が分からなかった
- 選べない:知っていたが、何を使うか決められなかった
- 途中で間違えた:符号、語順、問題の条件などを取り違えた
- 間に合わない:時間が足りず、解答を終えられなかった
一問に理由が二つあっても構いません。最初から正確に決める必要もありません。「時間切れだと思ったけれど、家でも解けなかった」と気づいたら、分類を変えます。
注意したいのは、全部を「ケアレスミス」で済ませないことです。計算の符号を写し間違えた場合と、負の数の計算方法が分からなかった場合では、必要な練習が違います。自分の途中式や余白も手がかりにしてください。
英語と数学で、分け方を試してみよう
英語で「彼は毎日テニスをします」を「He play tennis every day.」と書いたとします。playの意味を知っていたなら、単語を追加で覚えることだけが対策ではありません。
Heのように主語が三人称単数で、現在の習慣を表すこの文では、動詞をplaysにします。「I play」「He plays」を比べ、主語を変えて書けるか確認します。ルールを知らなかったのか、知っていたが使えなかったのかも分けられます。
数学で「−3+5=−8」としたなら、正負の数の加法を確かめます。「−3から右に5進むと2」と数直線で確認し、−4+7などでも試します。正しい答えの2を写すだけでは、同じ間違いが残るかもしれません。
第2段階 次に直す三問を選ぶ
間違いが多いと、全部やり直さなければと焦ります。そこで、最初の三問を次の順で選びます。
- 授業やワークで何度も扱った基本問題
- 前のテストでも似た間違いをした問題
- 少し説明を確認すれば、自力でできそうな問題
配点が大きいからという理由だけで、一番難しい問題から始めなくても大丈夫です。基本問題を落とすと、その先の問題にも影響することがあります。正答率が配られていれば参考になりますが、数字だけで優先順位を決めず、自分の理解も見ます。
選んだ三問には、「何を練習するか」を一言添えます。「数学を頑張る」ではなく「分配法則で二つの項に掛ける」、「英語を復習する」ではなく「主語を変えて動詞の形を直す」。これなら今日やることが決まります。
一問の直し方は、四つの動作で
まず自分の解答を見て、最初に違ったところを探します。次に教科書や解説で、その部分の理由を確認します。分からなければ、先生に聞くための印をつけておきます。
理由が分かったら、解説を閉じてもう一度解きます。止まった場合は、その場所だけ確認して再挑戦します。最後に「次はどこを確かめるか」を一行残します。
数学なら「かっこを外すとき、後ろの項にも掛けたか」。英語なら「主語と時を見て、動詞の形を決めたか」。反省文を長く書く必要はありません。次の問題を解く自分に伝わるメモなら十分です。
第3段階 翌日と週末に、答えを隠して試す
直した直後は解説が頭に残っています。翌日、選んだ三問を何も見ずに解いてください。さらに週末には、同じ単元の数字や文が違う問題でも試します。
たとえば、月曜日に三単現の文を直したなら、火曜日に同じ文を再現し、土曜日には主語や動詞が違う文を作ります。同じ答えを覚えただけでなく、ルールを選んで使えるかを見るためです。
一日後・週末という間隔は、取り組みやすくするための例です。必ずこの日に行わないといけないわけではありません。学校の宿題と合わせ、短い再確認を予定に入れましょう。
○だった問題も、一問だけ確かめる
復習するのは×だけではありません。「選択肢を何となく選んだ」「時間がなくて勘で答えた」という○があれば、一問選んで理由を説明します。
正解したことは大切な結果です。そのうえで、次も自信を持って選べるか確認します。英語なら「なぜこの語なのか」、数学なら「なぜこの式を立てたのか」が言えれば、理解の手がかりになります。
反対に、×でも途中まではできている問題があります。そこまで全部消さず、できていた部分を残しましょう。直す場所を小さくすると、復習を始めやすくなります。
次のテストまで続けることは一つに絞る
学習全体の進め方は、安城市の高校入試・受験勉強ガイドにもまとめています。
今回の復習が終わったら、「毎日三時間」など大きな目標より、小さい行動を一つ決めます。「数学の答え合わせ後、間違えた一問を隠して解く」「英語の基本文を一文だけ日本語から書く」などです。
一週間続けたら、同じ種類の間違いが減ったか見ます。減らなければ、量を増やす前に、説明が分かっていたか、問題が難しすぎなかったかを確かめます。
安城市で学習を相談するときも、点数だけでなく答案と三問のメモを持っていくと、困っている場所を伝えやすくなります。1on1の案内も確認できます。
今日することは、答案を出して×を分け、三問に丸をつけるだけ。それが済んだら、最初の一問を「答えを隠してできる」ところまで進めてみてください。