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ミライデザインラボ

室長ブログ

コーチングとセルフコーチング

googleのコーチング記事を見つけたのでご参考までリンクします。

Googleが解明した「優れたマネジャーの条件が“良いコーチである”」ことの理由(1/3)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット) (asahi.com)

コーチングは今やトップ企業のエグゼクティブたちのみならず,入社したての新人育成においても欠かせない技術というかコミュニケーションスキルであることは間違いありません。しかし一方で,いまだ旧態依然とした「指導法」がまかり通っているのが現状でもあります。

旧態依然とした,と書きましたが必ずしも古い指導法そのものが悪いということではありません。古い指導法には,古い指導法ゆえに豊富なノウハウや積み重ねた歴史がありますし,そもそもコーチングは網羅的でなく,他の指導法が得意とするレンジには当然コーチングよりもそちらの方が有効です。

実のところ古い指導法よりもずっと問題なのは,古いマネジメントマインド,古い考え方が問題なのだと僕は考えています。

社会が成熟するにあたって,多様性や自由を受け容れることができるようになっていきます。

旧体質なマネジメントマインドは,その多様性や自由を受容せず,未熟な者を一方的に誘導牽引するという点において,社会の成熟に追いついてきていないような印象を抱いています。あるいはまだ過渡期なのかもしれないとも思いますが,それにしても周回遅れなマインドセットの上司やコーチや先生や親たちは今だたくさんいるのも事実であります。

たとえばかつて数々の名選手を生み出してきた(ステレオタイプとしての)スパルタコーチがいたとして,彼らの一方的な指導を受けることを「得意」とし,かつ才能をもった選手が,その指導の下に大きな成功を収めるとします。その時,成功したわずかな者たちは,その指導法を称え,当時は辛く何度もくじけそうになったが,あのコーチについてきてよかった!などと称賛するでしょう。

しかし一方で,その指導法に勇気を失ったり,ケガや事故で挫折を余儀なくされたりする者,とりわけ豊富な才能を秘めたままその世界を去ることになった者たちがいったいどれほどいたでしょうか。

その者たちの声は決して表には出てきませんから,世界は成功した一部だけをみることになります。果たして本当にその指導法は最も効果的と言えるのでしょうか。

コーチングは多くの考え方や方法,受ける者の価値観やパーソナリティを受け容れ,ともに最適な方法を考えていく手法です。僕が言う旧態依然という言葉でくくったステレオタイプな指導が多くの勇気ある若者たちをくじいているとすれば,コーチングを取り入れていくことは,急務だろうと確信しています。

もしかしたら指導という言葉に秘められている,「足りている者」が「足らない者」に与えるかのようなニュアンスが誤解をうみ,指導者は何より大事な「ひととして対等である」ということを忘れてしまうのかもしれません。

たとえば大きな声で怒鳴りつける指導者

たとえば体罰

たとえば賞与

これらは,コミュニケーションスキルとしては未熟と言えますが,しかし気が付けば親は子に対して無意識にこれらの幼稚なコミュニケーションをとっていることがあります。

日常的にこれらについてしっかりと考えを巡らせているひとたちであれば,いずれにしても偏った教育に陥ることはないでしょう。しかし,そういったひとたちですら,瞬間的に我を忘れてチカラ(怒鳴ったり,拳骨だったり,反対にご褒美だったり)を使ってしまうことはあります。そうでないひとたちは,なおのことそういう瞬間が多いのではないでしょうか(もしかしたら,それにすら気が付かないかもしれないですね)。

だから僕たちは,時々「我に返る」のです。

毎日の入浴時間,ひとりで日記帳に向かう時間,あるいは頭に血が上っているその瞬間や子どもたちと真剣に向き合ってみようと誓った瞬間。そういったふとした時間に我に返ることを習慣付けましょう。

我に返るとはすなわち,メタ認知です。
自分をもうひとりの自分の視点で見つめてみましょう。自分の考えを,できるだけ客観的に,可能なら批判的に見つめてみてもいいかもしれません。

たとえばセルフコーチング。

セルフコーチングは,メタ認知能力を向上させるための訓練のひとつです。
自分自身に向けて「問い」を投げかけてみましょう。

今、私にとってもっとも重要なことはなんだろうか?

もしも今ひとつだけ何でもできる勇気があるとすれば、何をすべきだろうか?

今日を昨日よりも有意義にするには、何が必要だろうか?

今日の私を褒めるとすれば、どんなところだろうか?

さらによくなるためには、どんな工夫が必要だろうか?

10年後の私がもしも私に何か言うとすれば、どんなことをいうだろうか?

ひとは問いを投げられれば考えずにはいられません。それがたとえ自分からの問いであってもです。人間はなんと1日に6万回以上の自問自答をしているそうです。しかしその9割は同じような内容なのです。あえて異なる問いを自分に投げてみることで、新しい気付きが得られるかもしれません。

すぐれたコーチ(上司や親などを含む)になるために、時折、我に返ること。
そのためのセルフコーチング。
マネジャーにコーチングは欠かせません。ヒトがヒトに何かを教えるなんてそんなおこがましいことを考えるより、誰かの成長を見守り、そのお手伝いをする。応援をする。コーチングマインドはそこにこそあるのです。

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