MENU

ミライデザインラボ

室長ブログ

定期テストの解き直しを制する者は,実力テストを制する。

テストを終えた直後こそチャンス

塾界隈でいにしえから伝わることわざのひとつに「定期テストの解き直しを制する者は,実力テストを制する。」というものがあります。

テスト直後こそが実力アップのチャンスなのです。

筋トレで言うなら,筋肉をいじめぬいた直後の回復は,元の状態を超えて回復する「超回復」が起きることがよく知られていますが,実力アップも同じです。間違えたところを修復するだけで,ただ間違いが正されるだけでなく,それを超えて実力が身につくのです!!

しかし,悲しいかな中学生たちの上位10%はこのことを知っていて,残りの90%はこのことを知りません。いいえ,ラボでも毎度定期テストが終わる度にこのような話をしているので知ってはいるのでしょうけれど,やらないんですね。

やったら実力は間違いなく上がります。

でもやらないんですね。

なんでか。

そうです。
メンドクサイからです。
もう終わってしまったテストをもう一度見直して,間違ったところを解き直し,あまつさえ2度目のテストチャレンジして100点をGET!しようなんて提案に,定期テストが終わった直後,ほっと一息,安息の時間を手に入れた生徒諸君がそれを素直に承諾するはずがないのです。

そこを無理矢理にでもやらせるのが学習塾なのでは,と思ったかたもいらっしゃるかと思います。でもラボではしません。解き直しはしなくても,自分で決めた学習は黙ってしっかりやるからです。ルーチン化してる学習は,定期テスト直後でも,特に文句を言うでもなく学習を始めるので,むしろ無理矢理「効率的な手法」をやらせるよりも自発的に「非効率的な手法」をやる方が,中長期的には良いだろうと考えているからです。

そのうち定期テストの解き直しの重要性にピンとくるようになったら,これまた勝手にというか,少し水を向けるだけで「じゃぁやってみようかなー」となるので(そうなっているということは,上位10%の壁が見えてきた証左でもあります!)今はじっとそれを待つのみであります。

しかしながら,解き直しと再チャレンジは本当に効果が高いので,2度目は100点が取れるような振り返り学習をして欲しいものです。同じ問題なんだから100点とって当然,わからない問題なんてあってはいけません!(というぐらいの気持ちで解きますよ)

2度目のチャレンジでまったくわからない問題があるとすると「超基礎固め」ができていないので,ただちに中1の一番最初にもどってやり直すか,もしくは解き直しをいい加減にやったということなので,解き直しの方法をしっかりと覚えるところからスタートしてください。

解き直しの方法と言っても,まずはわからなかった問題を調べて,考え直して,誰かに聞いたり,ネットで解説動画探したりして,とにかく正しい答えを解法にたどりつくこと。そしてその解法が腹落ちするまでしっかり読み込むこと。繰り返すこと。アウトプットしまくること。

これだけです。

そのうえで,最初から最後まで全問解き直せば完璧ですが,そこまでやるひとは少ないかもしれません。そこまでやって100点取れたならもうその定期テストは卒業です。成仏させてあげてOKです。

解き直しがなぜ重要か。

わからなかったところをわかるようにし,できるようにするのですから,ウィークポイントをいくつか減らせるってことは直感的にわかるでしょうから,今日は,少し視点を変えて説明してみましょう。

そもそもテスト,すなわちアウトプットをするのは何のためかを考えてみると,インプットしたものが血となり肉となっているかどうか確認するためなのです。

テストで間違えたところ,わからなかったところ,手も足も出なかったところは,これまで学んできたところのヌケだったり,理解不足だったりするものですから,放っておけば気が付かなかった自分ができないポイントをテストをしたことで認識することができたわけです。

その意味で,テストをした意義は「できないポイント」を探すことにあるわけですから,だとすれば「解き直し」をして「できないポイント」をできるようにしなければテストをやった意義もないし,まして「間違えた」意味もなくなってしまうのです!

僕が定期テストの得点や順位そのものにあんまり興味がないのは,むしろいっぱい間違えていっぱい自分のウィークポイントを見つける方が,本当に意味のある学習につなげられるという点でチャンスでありラッキーだと思うからです。

たとえば「前日,ヤマはったところがことごとくあたった結果の運だけでとった100点」と「コツコツと継続し積み重ねてきた実力の隙間を突いた出題や自分でも苦手だと思っているところばかりから出題された結果の0点」の2つの結果があるとすれば,僕は後者の0点こそチカラの限りその努力を認めてあげるべき結果であり,かつ有意義な結果だと考えたいと思います。

なぜなら,前者はおそらく実力はついてないにも関わらず復習なんてしないでしょうし,できていない自分をできていると勘違いする過大評価にさえ繋がるでしょう。得るものがほとんどないテストになってしまうでしょう。

しかし後者は,がんばった自分を認めてあげたうえで,さらにもうひとつステップをあげる努力に注力することができるからです。これこそテストをしたかいがあるというものです。

何しろいにしえから伝わることわざです。嘘はひとつもありません。さぁ今こそ定期テストの解き直しをしっかりやるのです!

定期テストの解き直しを制する者は,実力テストを制する!

がんばりましょう!!

#そんなことわざはない

< ブログ一覧ページに戻る

上矢印