MENU

ミライデザインラボ

室長ブログ

定期テストは取れるのに、実力テストで英語が取れない理由

その差は「勉強量」ではなく、英語の土台にあるかもしれません

「定期テストではそこそこ点が取れるのに、実力テストになると英語が取れないんです」

中学生の英語について、保護者の方からこうした相談を受けることがあります。

学校のワークはやっている。
単語もテスト前には覚えている。
定期テストでは平均点以上を取ることもある。

それなのに、実力テストや模試になると急に点数が落ちる。
長文になると読めない。
英作文になると手が止まる。
選択問題なら何とかなるのに、自分で英文を書くと崩れる。

こういう状態は、決して珍しくありません。

そしてこの場合、原因は単純に「勉強不足」だけではないことが多いです。
むしろ、定期テストでは見えにくい英語の土台のズレが、実力テストで表に出ている可能性があります。


定期テストと実力テストは、見ている力が違う

まず知っておきたいのは、定期テストと実力テストでは、求められる力が少し違うということです。

定期テストは、基本的に学校で習った範囲から出題されます。

授業で扱った単元。
教科書本文。
ワークの類題。
直前に練習した文法。
テスト範囲として指定された単語や表現。

つまり、ある程度「どこから出るか」が決まっています。

もちろん定期テストも大切です。
範囲内の内容をきちんと理解し、練習し、覚える力は必要です。

ただし、定期テストは準備の仕方によって点数を作りやすい面があります。
直前に範囲を反復する。
出やすい問題を練習する。
教科書本文を覚える。
ワークを何周かする。

これで一定の点数が取れる子もいます。

一方で、実力テストは違います。

実力テストでは、範囲が広くなります。
初見の英文が出ます。
これまで習った内容を組み合わせて読む力、考える力、書く力が問われます。

つまり、実力テストは「今覚えているか」だけではなく、
英語が下から積み上がっているか を見てくるテストです。

ここで差が出ます。


「覚えた英語」は、初見問題に弱い

定期テストで点が取れている子の中には、英語をかなり「覚えるもの」として処理している子がいます。

教科書本文を覚える。
ワークの解き方を覚える。
よく出る形を覚える。
単語を直前に詰める。

これ自体が悪いわけではありません。
定期テストに向けて覚えることは必要です。

ただ、英語を「覚えた形」で処理しているだけだと、少し形が変わったときに崩れます。

たとえば、主語が変わる。
時制が変わる。
否定文になる。
疑問文になる。
語順が少し複雑になる。
長文の中に入る。

こうなると、覚えていたパターンだけでは対応しきれません。

実力テストで求められるのは、覚えた英文を思い出す力だけではなく、
英文の仕組みを見て、その場で処理する力です。

そこに必要なのが、英語の土台です。


実力テストで崩れる子に多い、英語の土台のズレ

実力テストで点が取れない子を見ると、実は中1英語の土台で崩れていることがあります。

たとえば、次のような部分です。

主語と動詞の関係があいまい

英文を読むときに、どれが主語で、どれが動詞なのかが見えていない。
日本語訳の雰囲気でなんとなく読んでいる。

この状態だと、短い文なら何とかなることがあります。
でも長文になると、一気に苦しくなります。

英文は、主語と動詞を中心に組み立てられています。
ここが見えないまま読むと、単語を拾って意味を想像する読み方になりやすいです。

その読み方では、初見の英文に弱くなります。


動詞の変化が感覚処理になっている

一般動詞は、主語や時制によって形が変わります。

play
plays
played

このように、動詞は形を変えます。

でも、ここを「三単現のs」「過去形」など、バラバラの知識として覚えているだけだと、自分で英文を書くときに崩れやすくなります。

大事なのは、
動詞はそもそも変化するものだ
という感覚を持つことです。

この感覚がないと、三単現、過去形、否定文、疑問文が別々のルールに見えてしまいます。

実力テストでは、このバラバラ感が弱点として出やすくなります。


否定文・疑問文になると崩れる

肯定文なら何となく作れる。
でも否定文や疑問文になると、急に形が崩れる。

これもよくあります。

たとえば、

He plays tennis.

がわかっていても、

Does he play tennis?
He does not play tennis.

になると混乱する。

ここで大事なのは、do / does / did の使い方を、単なる暗記ではなく、一般動詞の文の変形として理解することです。

否定文・疑問文は、英語の文の骨格が見えているかどうかをかなりはっきり出します。


be動詞と一般動詞が混ざる

中学生英語のつまずきで非常に多いのが、be動詞と一般動詞の混同です。

I am play tennis.
Do you are a student?

こうした文が出る場合、単にミスをしたというより、文の型そのものが整理されていない可能性があります。

定期テストでは、そのとき扱っている単元がはっきりしているので、なんとか正解できることがあります。
でも実力テストでは、どの文法を使うかを自分で判断しなければいけません。

この判断ができないと、文が崩れます。


語順を「なんとなく」で処理している

英語は語順が大切な言語です。

誰が
どうする
何を
どこで
いつ

この順番を感覚的に扱えるかどうかで、英文の読み書きは大きく変わります。

定期テストでは、見たことのある文やワークの類題が出るため、語順の弱さが隠れることがあります。
でも実力テストでは、初見の英文や英作文でその弱さが出ます。

「単語は知っているのに文にできない」
「なんとなく訳せるけど正確に読めない」

こういう状態は、語順の土台が曖昧なサインかもしれません。


なぜ、定期テストでは隠れてしまうのか

では、なぜこうした土台のズレが、定期テストでは見えにくいのでしょうか。

理由は大きく3つあります。

1. 範囲が決まっているから

定期テストでは、出題範囲が決まっています。

そのため、生徒はある程度「今回使う文法」を予測できます。

今回は過去形。
今回は三単現。
今回は疑問詞。
今回は比較。

このように単元がわかっていると、問題を見た時点で使うルールもある程度決まります。

でも実力テストでは、それを自分で判断しなければいけません。

この差は大きいです。


2. 教科書やワークの記憶で解ける問題があるから

定期テストでは、教科書本文やワークに近い問題が出ることがあります。

そのため、英文の仕組みを深く理解していなくても、覚えた形で対応できる場合があります。

でも、実力テストでは初見の英文が増えます。

覚えている文ではなく、初めて見る文をその場で処理する。
ここで本当の土台が問われます。


3. 直前の勉強で点数が作れるから

定期テストは、直前の努力が点数に反映されやすいテストです。

これは良い面でもあります。
頑張った分だけ結果が出やすい。

ただし、直前の暗記や反復で点数を作れてしまう分、
英語の土台が本当に積み上がっているかまでは見えにくいことがあります。

実力テストでは、この「直前対策の効きにくさ」が一気に出ます。


実力テストで点が取れないとき、やってはいけないこと

実力テストで点が取れないと、多くの人はまず演習量を増やそうとします。

長文をもっと読む。
単語をもっと覚える。
問題集を増やす。
過去問を解く。

もちろん必要な場面もあります。

でも、土台が崩れている状態で演習だけを増やすと、逆に苦しくなることがあります。

わからないまま量だけ増える。
間違い方が毎回違う。
解説を読めばわかるけれど、自分では再現できない。
結局、英語がさらに嫌になる。

こうなると、勉強しているのに成果が出ない状態が続きます。

大切なのは、量を増やす前に、
どこで崩れているのかを見極めることです。


実力テストで伸ばすには、下のレイヤーを見る必要がある

中学英語は、下から積み上がる構造になっています。

たとえば、長文読解ができないように見えても、実際には長文そのものが原因ではないことがあります。

主語と動詞が見えていない。
動詞の変化が不安定。
否定文・疑問文が曖昧。
be動詞と一般動詞が混ざる。
語順が崩れる。

こうした中1英語の土台が曖昧なまま、中2・中3の内容や長文読解に進むと、どこかで苦しくなります。

だから、実力テストで点が取れないときほど、
今の単元だけを見るのではなく、下のレイヤーを確認する必要があります。


Mirai design lab 2.0 の「中学英語 LAYER X」という考え方

Mirai design lab 2.0 では、中学英語を単元の集まりではなく、レイヤー構造として捉えています。

上の内容ができないとき、上だけを直すのではなく、
どの下層レイヤーが固まっていないのかを見る。

これが、中学英語 LAYER X の考え方です。

その入口にあるのが、中学英語のつまずき診断です。

つまずき診断では、今困っている単元をただ確認するのではなく、
英語のどのレイヤーで積み上がりが止まっているのかを見ていきます。

多くの場合、実力テストで英語が崩れる子は、中1英語の土台に不安定さが残っています。
その場合は、LAYER 01で中1英語の土台を整えることが、次の学習につながります。


まずは「どこで止まっているか」を見る

定期テストでは点が取れる。
でも、実力テストになると英語が取れない。

その状態は、本人の努力不足とは限りません。

むしろ、これまで何となく通過してきた英語の土台が、実力テストによって見える形になっているのかもしれません。

大切なのは、責めることではありません。
やみくもに問題を増やすことでもありません。

まずは、どこで止まっているのかを見ること。

そこが見えれば、次にやるべきことははっきりします。


中学英語のつまずき診断を行っています

Mirai design lab 2.0 では、
中学英語のつまずき診断を行っています。

60分の診断で、
英語のどのレイヤーが固まっていないのかを確認し、
必要な学習の方向性を整理します。

定期テストでは取れるのに、実力テストで英語が伸びない。
英語を勉強しているのに、積み上がっている感じがしない。
中2・中3になって急に英語が苦しくなってきた。

そんな場合は、まず一度、英語の現在地を確認してみてください。

詳しくは、こちらをご覧ください。

中学英語のつまずき診断
https://mdlanjo.jp/kiso_eigo/

< ブログ一覧ページに戻る

上矢印