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ミライデザインラボ

室長ブログ

中学生の英語がヤバい話#3

中学英語がヤバいです。
本当にヤバいです。

原因はもしかしたら新学習指導要領にあるかもしれません。

学習指導要領やそれに係る解説を読んでいると気になるのは,「今」をベースに改訂をしているだろうことから「教える順序」がチグハグしているんじゃないの?ということです。それから「時間数」とも大きな関係があるだろうとも思っています。

学校で割ける時間は総量が決まっている以上,どのように配分するか?で教える内容や順序を味付けするほかないのですが,英語の時間がたぶん足りてない

学教法施行規則に定められている時間数をみると外国語,数学,国語の3教科は同じ時間数があてられていて(中3の国語はちょっと少ない),重み付けという意味ではこの3教科はほかの教科よりも重く考えられているようです。

一方で,中学の英語の厚みはこれまでに比べればずっと増えていて,内容も難しくなっていますから,コミュニケーション偏重の指導要領で,これまで同様の時間配分で,かつテキストベースの試験を続けるとなれば,学ぶべき内容と試験をされる内容と分量に乖離が出てきてしまうのはまぁ道理なのかなとも思うのです。

しかし,こういうことを決めているのは,我が国きっての外国語教育のエキスパートたちですから,どう転んでも「おかしな教育法」にはならないだろうと思ってもいます。

一般論として「英語教育がおかしい」とか「全然かんがえられてない」とかいう声をあげることは簡単なのですが,しかしこれを決めているのは子どもたちへの英語教育を長い間考えていて,その道では右に出る者がいないという達人たちですから,そのすご腕たちが一生懸命議論して決めたことであれば,きっと大きな間違いにはなっていないと思うんですよ。

まぁそういうすごいひとたちからみたら,僕のような末端の現場のひとの言うことなど聞くに値しないだろうなぁというのもわかるのです。

したがって僕らにできることは,学習指導要領に文句を言うことではなくて,我々にできること,すなわち中学校の教育現場で不足しているように感じる「英文法」を,とりわけ中学校1,2年生の基礎。超基礎を徹底的にフォローアップしていくことだと僕は考えます。

お父さんお母さんへ

ひとつだけお願いです。中学英語がヤバいと訴えているのは,ここでつまづくとなかなか平均ラインに復帰できないからです。それぐらい学校の授業の内容が難しく,あとから自力で追いかけるには時間も質も全然足らないということです。

ネイティブでない我々が英語を学ぶには「文法」を無視することはできません。まして日本語と英語の構造はまるきり違うのですから,日本人が英語文法を学ぶことはそれはそれは大変なことです。ゼロから始める生徒にとってはなおのこと!

さらに言えば,英会話教室に通っていることと,学校で身につけるべき「英文法」を学ぶことはなかなか重ならないのです。「アップル」を聴き取ってそれが「リンゴ」であることを理解できる中学生でも,「apple」をなんと読んで,それがどういう意味なのかわからない生徒が増えてきています。彼らにとってアップルはアップルで,リンゴではないのです。

しかし,僕らは日本人ですから,アップルをアップルのまま理解しておくことは「英会話」や「社会」では困らないかもしれないけれど,「中学校」では困ってしまうというなんともいえない状況に置かれています。

お父さんお母さん。

中1の間だけでもいいです。
英語だけでいいんです。
英語の文法だけなら週に1回80分でもいいので是非,ラボに来てください。
個別でキッチリ教えます。

この超基礎部分だけは,コーチングではなくて,ゼロをイチに変えるティーチングに徹します。ここができなくては先へ進めないからです。一度おくれてしまえば取り返すのには2倍,3倍のエネルギーがかかりますから,できるだけはやく,いいえ,1年生の最初から英語だけはラボに来て下さい。

3年生になってからぐちゃぐちゃになってる英文法をフォローするのは僕らも本人も本当に大変なのです。

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